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【詩】ミノタウロス(幻獣詩篇:6)

この先に宝物庫が
あると信じているのか

それとも出口を
探しているのか

遠く

鉄を引き摺る音

重い足音

今、想像しただろう
この狂った建築物内の
怪物についての神話

斧の鈍い光

頭部は牛のもの

人生という迷宮の
要所要所で容赦なく
眼前に立ち塞がる

咆哮

今、恐怖しただろう
背筋に寒いものが
走っただろう

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