詩:『個性』
『個性』
冷え込んだ早朝
霜の残るアスファルト
防寒コートを脱ぎ置き
周回コースに挑む陸上部
ポニーテールを結び直し
ストンストンと数回跳ね
腕と脚をぶるると震わせ
力を抜いて目を閉じ、開き
スタートラインに静止して
深く空気を吸いゆっくり吐く
イメトレで何度も想定した景色
始まったら半ば終わったも同然だ
研ぎ澄まされてゆく心【純粋で個人的な】
ピストル音、空間を喰う腿を、前へ、前へ
『個性』
冷え込んだ早朝
霜の残るアスファルト
防寒コートを脱ぎ置き
周回コースに挑む陸上部
ポニーテールを結び直し
ストンストンと数回跳ね
腕と脚をぶるると震わせ
力を抜いて目を閉じ、開き
スタートラインに静止して
深く空気を吸いゆっくり吐く
イメトレで何度も想定した景色
始まったら半ば終わったも同然だ
研ぎ澄まされてゆく心【純粋で個人的な】
ピストル音、空間を喰う腿を、前へ、前へ