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詩:『カロリーの終末』

『カロリーの終末』

私たちの文明は食事の瞬間から
生命がカロリーとして換算され

特産Sランクの極上ステーキ
カスタードクリームの林檎パイ

ヒエラルキーの上部に美食家が坐し
いにしえからのキッチンは常にフル稼働で

その食事一口一口が死屍累々ししるいるい
マッドマックス怒りのデス・ロード

狂気を賞賛し始めた頂点捕食者
肥太った世紀末から新世紀へも

何かを恥じなければならない
刺身包丁で弔うに相当の何かを

私は生きていることが恥ずかしい
摂取カロリーに不等価の人生が

それでも私は生きているのだ
摂取カロリーを気にしながら!

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