誕生日を前に、あなたたち(親)に言いたいこと

あなた(母親)からメールでもらった一文に
「あなた(えこえこ)の言い分をもっと聞くべきでした」と書いてありました。
過去形になっていましたが、わたしの話を聞くこと自体は、今からでも全然できることです。
むしろ、あなたたちが死んでからでは遅いです。
今からでも聞いてください。
そして途中で口は、一ッッッッ切、挟まないでください。
「でも」とか「だって」とか絶ッッッッ対に止めてください。
わたしが言いたいことを「ただ」「聞いて」ください。

あなたたち(親)はわたしからの愛を、暴言や暴力で踏みにじってきました。

わたしが嘘をついたとき、あなた(母親)はなんと言いましたか。
「なんで嘘をつくんだ!!」
そして、頬っぺたや口をつねったり、たたいたりしました。

わたしは当時、自分がなぜ嘘をつくのかわかりませんでした。

今はわかります。

あなたたち親に気に入られたかった、
わたしを好きになって欲しかったんです。

あなたたちは、自分たちの弱さや未熟さを隠すため、わたしを不機嫌な態度や言葉で否定し、支配しようとしました。

「親に向かって口答えするな!」
「お父さんのおかげで生活できているのよ」
「子どもなんて生むもんじゃない」
「お前は〇〇が下手だ」
「ガキは嫌いだ」
母親に対して言ったつもりだろうけど、「貧乳」なんてのもありました。
長じてからは「あんたはキツイねぇ」などなど。

直接わたしに言われてないこともあるけど、
あなたたちの放つ数々の暴言にわたしはとても傷つきました。

たぶん全く覚えていないだろうけど、新しい家に引っ越ししてすぐのときに
「この家のお金が払えなければ、家を追い出されるんだからね」
という強烈な言葉で、その後一切の欲しいものを言えなくさせました。
わたしの衣食住に対しての安心を奪いました。


わたしは弟も妹も大嫌いでした。
わたしから「お母さん」を奪った憎いやつらだとしか思っていませんでした。
特に「お母さん」という人を変えてしまった妹を恨んでいました。

弟を殴ったときも、妹の指に深刻なケガをさせたときも、
あなたたちはわたしが「なぜそんなことをしたのか」の理由を深堀もすることなく「もうするなよ」くらいで終わらせました。
わたしはあの頃、寂しくて寂しくてしかたなかった。
夜中に起きて弟をつねって泣かせて、母親を呼んでいたのが実はわたしだったなんて、あなたは知る由もないでしょう。

きょうだい平等に同じ量での3等分という不平等も、わたしはまったく大切にされていない、と感じました。

その割に、数年前少しの間手紙などやりとりしたときに、あなたからの手紙で驚愕した言葉がありました。
「ーえこえこのことは相棒だと思っていましたー」

違います。
わたしはあなたの相棒ではありません。
あなたの子どもでした。


幸いにも大学には通わせてくれたおかげで、現在のパートナーとも出会えたし、大学で身に着けた技術で今もなんとか社会人としてやっていけてはいます。

でも、あなたたちのやってきたことによって、わたしが生きづらくなったと気が付くまで、実に人生のほとんどの時間を費やしました。

貧乏な中、大学にまで行かせてもらって今の生活ができているのに、親に感謝できないのは自分のせいに違いない。
親を苦手に思うなんて、わたしはどこかおかしい、ひねくれてしまったものだ。

ずっとそう思っていましたが、実はそうじゃなかった。
あなたたちが悪いんです。

わたしを一人の人間として認めて(愛して)こなかった
あなたたちが悪いんです。

わたしは、あなたたちに謝罪を要求します。

そのうえでお願いがあります。

わたしは、あなたたちも親から同じような仕打ちを受けたことを知っています。
あなたたちは、わたしにとっては加害者であるけど、わたしと同じように被害者でもある。
まずはそれを認めてください。
あなたたちの問題は、抵抗できない小さかったわたしにぶつけるのではなく、あなたたちが自分たち自身で解消すべき問題でした。


だからわたしは、あなたたちみたいに文句を言いたいときには親が死んでた、なんてことは許せないので、今謝罪を要求します。
なお、勝手に心の中でだけで謝らないでください。
親子であれ、夫婦であれ、ちゃんと言葉にしないと伝わりません。
この件について、わたしが察することは何もありません。

えこえこより


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