あの夢の麓まで
小さなノートとペンを
詰め込んだカバンと
好奇心を抱きしめて
大海の海へと
小さなボートで
漕ぎいでた
広い大海で
揺れるボートにしがみつつ
あまりに広い海の上
ちっぽけな自分が
情けなく
小さく震えていた
震えるながら綴る詩に
大きな夢を込めながら
大海の海に流す
”あの夢の麓まで”
震える手と心で
祈りを込めた詩は
ゆっくりゆっくりと
大海を泳ぎ始めた
どうか迷わずに
たどり着いて
波間に揺れる詩を
静かに手を合わせて
見送った
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