空へと
晴れ渡る空
少し汗をかく
あなたを思い集う家族の顔が
ほころんだ
子供のはしゃぐ声
上座に座ったあなたが微笑んだ
あなたはいつもそうだった
いつも
黙って頷いていた
幻かもしれない
それでもいい
あなたは
そこできっと笑っていた
みんなが楽しく話す声に
きっと
きっと
そろそろ…
立ち上がった時
あなたの笑顔が薄くなり
にっこりわらいながら
手を振って
すーっと
煙になった
あぁ
あなたは飛び立ったのですね
あぁ
天国に行けるように
私は区切りをつけなきゃですね
青い空が
青いはずの空が
白く濁り
青い空が泣きだした