だいじょうぶだいじょうぶ
嵐が呼んだ
雷雨が
街を震えさせた
揺れて泣く
木々
震える小さな肩
だいじょうぶだいじょうぶ
優しく肩を抱きしめて
頭をゆっくり撫でてくれる
私は
小さな子供になった
小さく震えながら
こわいこわいと
涙目で
だいじょうぶだいじょうぶ
優しい温もりの中で
聞こえた子守唄
ゆっくりゆっくり
雷が遠ざかる
だいじょうぶだいじょうぶ
私はゆめの中
静かになった部屋で
目を覚ます
母の姿はない
だいじょうぶだいじょうぶ
耳の奥で響く声
嵐はやんだ
ほらね
だいじょうぶだったでしょ?
窓から入った
湿った風が
カーテンを揺らした