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弥生人は二度死ぬ?

高崎市にある【群馬県立歴史博物館】で
おこなわれている

“弥生人はニ度死ぬ”

を見てきました

2度死ぬ?
どういう事?

私の中で浮かんだのは
天智天皇時代の“もがり”(だったかな)のことで生き返るかもしれないからと
数日葬送をしない行事のことかなと。

ところが、そうではなく

亡くなると
いったん、岩陰などに埋葬し、
その後、遺骨を取り出して解体して
骨壷に収めて火葬して土器を埋める…

まさに
二度死ぬ…というより、二度埋葬するかな?

驚いたのは
その工程のなかで
選骨した骨や歯からペンダントにしていたとの事。

今でも
ペンダントに遺骨を収めてる方もいらっしゃると思いますが、それと似てるのかな?

沖縄に洗骨という儀式があるという事も
初めて知りました。

亡くなった方を一旦、祀り
その後、遺骨をお酒で清め、骨壷に収めるという儀式です。
亡くなった方の娘さんが行い、男性は近づけない。全て、素手で行う儀式。

大切な家族を大切にお祀りする
そんな気持ちが感じられました。

時代や風習の違いがあれ、
亡くなった方の霊魂が安らかであるように
という思いが込められていると思いました。

さて
フライヤーに写ってる土器なのですが

茨城県常陸大宮市の和泉坂下遺跡から見つかった

“人面付き壺形土器”です

再葬墓の際に使われたと言われている壺ですが、表面に吹きこぼれの痕、炭化物がついていたため、最初は煮炊きに使われていたのでは?と言われているそうです。

目と口の周りに線がありますが、
これは刺青。弥生人は目と口の周りに刺青を
施していたのかな?と思いました。

所々に赤色が残っているので、真っ赤な顔をしていたのかもしれません。

人面付きというのは珍しいとの事で
今回、本物を見れて、とても良かったです。

人は誰かに支えられて生き、
人によって見送られる。

生きる事や死を迎えること

言葉にするのは
難しく、尊い事

また
私が今はここに
こうして生きている事ができるのは
ご先祖様がつないでくれた
大切な【命】のおかげ。

ご先祖様に感謝しながら
1日1日を大切にしていきたいと思いました。

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