あの日、あの子は…
男の子だったのかな
女の子だったのかな
空を見上げて
思い出す
救えたかもしれない
救えなかった
救いたかった
弱々しい鼓動
頑張って
お願い!
何度も何度も
励ました
あの日
弱かった鼓動は止まった
あの子は
太陽の眩しさも知らず
人の優しさも知らず
この世を知らずに
また
虹の向こうに戻っていってしまった
チクリときた痛みは
あの子の
さよなら
あの子がいなくなった場所を
手でさすりながら
会えなかったあの子に言う
ごめんね
名前すらなかったあの子は
もう一度
虹の橋を渡り
何処で元気にしているかな
今度こそ
太陽の眩しさを知り
名前をもらえているかな
あの日のように
青い空
眩しい太陽が
わたくしを照らした