紋赤蝶
狂い咲いた花に制裁を与えて
死神様ごっこの記憶
薔薇の花首に触れたら
完璧な終わりが欲しくなるの
雪原は過ちと迷いを記憶する
遊ぶ獣は跡を濁してしまった
後ろめたいほど白いシーツは
孤独が流した涙を拭えない
花冠と砂上の矜持
夜を引き伸ばして痛めつける虚夢
手を伸ばして触れたピアスは鏡の向こう
現実の裏で捨てた少女が
一人ぼっちで泣いている
首に舞う蝶の鱗粉
重ね塗りして忘れたいだけ
隠せるものはずっと消せないから
せめて好きな色の花のもとで
一夜の夢を見ていたい
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IMAGE COURTESY OF Devin Phaly/UNSPLASH
RETOUCHED BY SOAR
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