ピオニーとマーメイド
花束を買って歩く道すがら
恋人の裏切りに出会うような日
ミュージックビデオを馬鹿にした季節は
ありふれたフィクションへ 落下してゆく
汚れた鏡に 自惚れた自我が歪んだ
何度目かの感傷は
モノクロノイズに蹴散らされる
暗闇は泡 行方知らずは言葉
君は 僕に 必要な 傷跡
いつかの涙で この花を飾ろう
きっと 時間に染まってゆくだけ
朽ちてゆくまで 見届けたなら
きっと 虚ろに 狂ってしまう
盲目とアイロニー
僕好みの壊れ方をしている 冬の虹彩
ピオニーとマーメイドの歌は
君が奪った手札と引き換えに
#詩 #現代詩 #自由詩 #散文詩 #創作 #ポエム #耽美 #文章 #言葉 #退廃 #タイポグラフィ #デザイン #アート
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?