
フランスの暦話ー2016年12月
過去にお客様にお送りした、マンスリーカードの思い出話。クリスマスに食べるスペシャリティといえば、牡蠣にケーキに、、、フォアグラ!さほど得意ではない私でも、たまに食べたくなる素敵なフォアグラの一品をご紹介します。
2016年12月のA table!
フランス料理と言えばフォアグラ。12月に入るとスーパーにはフォアグラコーナーができ、さまざまな種類がずらっと並びます。
既に調理されたものもありますが、この時期は生のフォアグラもたくさん出回ります。自分好みの味付けにして、各家庭でテリーヌを作るそうです。
瓶詰めにすれば、何年も保存できると教えてくれたのは、フォアグラ作りが得意な友人。家族で家に招待してくれた際に、カリッと焼いたトーストを添えて、アペリティフにフォアグラを出してくれました。
当時2歳の娘は初めてのフォアグラに興奮して食べやまず。お土産にどうぞと1瓶いただきました。友人曰く、瓶詰めの場合は瓶の中で熟成が進み、長く保存すればもっと美味しくなるとのこと。そう聞くと、もったいなくてなかなか開けられません。(Kaneko)
私はフォアグラが得意な方ではないのですが、フランスに行くと必ず食べるフォアグラの1品があります。
それは、フォアグラのカルパッチョ。薄くスライスされたフォアグラにバルサミコと蜂蜜がかけられ、トーストと玉ねぎのペースト、生姜の酢漬けが添えられています。
口に入れるととろっと溶けて消えていき、甘いペーストや酢漬けを食べれば、いい味の余韻が楽しめます。フォアグラの旨味だけが口に残って、ちょっと幸せな気分になります。(Yamada)
2016年12月にあった、おもしろそうなイベント
聖ニコラの祭り(ナンシー)
クリスマス
2021年の後追いばなし
フォアグラのカルパッチョ!原稿をリライトしながら、すっかり口の中がカルパッチョの記憶でいっぱいになりました。最初の一口、とろっとしてものすごく美味しいのです。温度が高いと、薄いフォアグラはどんどんへたって来てしまうので、早く食べなくては!とちょっと焦りもします。
雪が積もったクリスマスマルシェ、体を温めてくれるヴァン・ショー、通りで殻を向いてくれる牡蠣のおじさん、エカイユさん。フランスのグッと冷える寒さと共に、クリスマスの風景をたっぷり思い出して幸せな気分になりました。