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ウェブアクセシビリティを理解する #a11y

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ウェブアクセシビリティを理解し、対応を進めていく中で知っておきたい知識を経験談を交えて紹介しています。なお内容はランダムで特に順を追った話ではありません。ウェブアクセシビリティ初…
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記事一覧

横書き縦書きとアクセシビリティ

最近、縦書きの文章に触れたのはいつでしょうか。 自分はと思い起こすと、今読んでいる図書館で借りた文芸書は縦書きですし、Noteでや先日コミティアで頂いた作品は縦書きが多いですが、仕事で読む資料も大学のテキストも皆横書き。こうしてウェブサイト上で文章を読むのも横書きで、仕事柄縦書きの文章を読まないまま一日が過ぎるということも珍しくありません。 人によっては縦書きは読みにくいと感じるかたもおいでではないでしょうか。 文部科学省が行っている調査「国語に関する世論調査」の最新(平

なぜ「Webアクセシビリティ」なのか

昨日、スクリーンリーダーの話をnoteしましたので、表題に関わるパーツがほぼ揃ってきたようです。若干足りない箇所もありますが、思い立ったが吉日。えいやと投稿します。 先に言ってしまうと、何でもかんでも絶対Webアクセシビリティに対応せよ、というつもりはありません。例えば、金銭的な負担、人手、或いは必要なデザインや機能等々に多大な犠牲を払っても対応せよという偏った話ではないのです。ここで合理的な配慮というものがキーワードになりますが、それについては「合理的な配慮とは何か、を考

メモ:スクリーンリーダーのシェアとその推移

noteで久しぶりのウェブアクセシビリティネタ。 去る8月10日(日)に福岡で、アクセシビリティの勉強会"Accessibility Step Vol.01"が開催されました。 遠方ですのでtwitterにて、現地にいる方たちがハッシュタグ付きで呟いてくださっている会の内容を追いかけているうち、スクリーンリーダーに関する情報で気になることがあったことに端を発し、そこからスクリーンリーダーの利用状況等話をtwitter上で複数人の方とやり取りすることができました。 その時

Webアクセシビリティに取り組みたい方へ:無料セミナー「これから取り組むWebアクセシビリティ 2018 夏」

情報通信アクセス協議会とウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)主催で、無料のセミナーが開催されます。 これから取り組むWebアクセシビリティ 2018 夏 JIS X 8341-3を活用したアクセシビリティの確保や向上に「これから」取り組む、ないし取り組みを検討されている、官公庁、自治体、独立行政法人等の職員のかたや、一般企業のWeb担当者のかた、Web制作者のかたを対象としています。 質疑応答の時間もありますので、セミナーの内容以外にも日頃生じているWebアクセ

re: 色彩検定UC級

拝読させていただいている、図解書きの山田太郎さんが、色彩検定UC級についてのつぶやきをnoteに書かれていたので、これに今日は関連してのお話。なので、今日のタイトルは「re:」にしてみました‥。 余談ですが、メールのre:って、responseやReply、returnじゃないんでしたよね‥あ、この話は明日にしましょう。 色彩検定UC級へのリンクについては山田太郎さん@図解書き経由でぜひ。(山田太郎さん、勝手に便乗ごめんなさい) Webアクセシビリティに関する日本工業規

高齢者のニーズとアプリ開発

耳の不調を感じ耳鼻科に行ったという父が、補聴器のパンフレットを手に言った。 「アプリで、ないかね」 と。 音声を拡張するアプリはあるだろうが医療用ではないし、補聴器自体、眼鏡と同じで個々の症状にあわせるものだから、微妙なカスタマイズができないであろうアプリはどうかなと答えたのだが、常時聞こえづらいわけではなく、シーンによって聞こえにくいなと感じる程度で本格的に補聴器をするほどではないし、ワイヤレスヘッドセットがあるからアプリがあれば目立たずに使えていいのだが、と言う。 調

府省庁のウェブアクセシビリティ方針と公開事例一覧

卒業研究と来月後半の単位認定試験とがあるというのに、他の調べものを始めてしまい止まらなくなってしまっています。困ったものだ。 今日は府省庁のウェブアクセシビリティ方針公開事例について。 ウェブアクセシビリティ方針とはウェブサイトを運営している府省庁、企業、団体などが、文字通りそのウェブサイトのアクセシビリティをどの様に取り扱っていくか明文化したものである。拠り所としているもの、対象範囲、目標の適合レベルと達成状況、また達成する期限を検討し、文書化したものを各団体ホームページ

スキップリンクの実装状況

以前は必要と思われた技術やツールが、経年それを補う手立てが出現するなどし存在意義が薄れるというのは、ままあることだ。特にインターネット周辺技術は移ろいが早く、関わっている私としては振り返るとずっと何かしら学んでいる状態になっている。この先も同様だろう。(好きじゃないとやっていられないと思うこともある‥) この状態、私だけではない。先日もこのようなツイートが目に留まった。 さてさて、本日はスキップリンクの実装状況について。 ブロックスキップとスキップリンクとはWCAG 2.

ウェブサイト上でみられる文字拡縮や読み上げツールについての調査(4)

公共機関のウェブサイトで見かける、文字拡大・縮小切り替えボタンや読み上げツールについて調査しています。今回は「読み上げツール」についての調査の続編です。 これまでの調査については、次のマガジンにまとめました。 > 文字拡縮ボタンや読み上げツール実態調査 #a11y PDFファイルが読み上げられない音声読み上げツール今日は「読み上げツール」がおススメできない、更なる理由の続き。Read Speaker EnterpriseとRead Speaker Speech Panelを

ウェブサイト上でみられる文字拡縮や読み上げツールについての調査(2)

note公式の #デザイン 記事まとめ に、前回の「ウェブサイト上でみられる文字拡縮や読み上げツールについての調査(1)」(2018年06月10日)を入れて頂きました。ありがとうございます。今回はその続きです。 前回は公共機関のウェブサイトで見かける文字拡大・縮小切り替えボタンについて分類したことをお知らせした。 ウェブアクセシビリティの支援を目的にウェブページのヘッダー部分に付いているもので、調べてみると文字サイズの変更は殆どが2段階もしくは3段階に分かれていた。更にデザ

ウェブサイト上でみられる文字拡縮や読み上げツールについての調査(1)

公共機関のウェブサイトをみていると、ヘッダー部分にウェブアクセシビリティの支援として文字拡大・縮小切り替えボタンや音声読み上げボタンが付いているのを見かける。 私自身は文字拡大や音声読み上げツールの組み込みは不要と考えている。(特に、後者) ウェブサイトを閲覧するときに音声読み上げが必要なユーザーは、その公共機関以外のウェブサイトも使っているだろうし、そこのページにたどり着くためには何らかの音声読み上げソフトなどを自分のPCにインストールして使っているだろう。スマートフォン

動画のウェブアクセシビリティ対応「音声ガイド」

これまで動画のウェブアクセシビリティ対応に関係するnoteを2回公開いたしました。今回は動画の「音声ガイド」について取り上げます。 動画にもアクセシビリティ対応が必要で、ウェブアクセシビリティの規格であるJIS X 8341-3には動画に関わる適合レベルがあることに触れた。 また「キャプション」について取り上げた。今回は「音声ガイド」を。 まずは関連するJISについて。 収録済み映像コンテンツに関するJISそもそもJISには3つのレベル「適合レベル」がある。レベルA、レ

情報障がい者とウェブアクセシビリティ~情報保証について

私たちは五感を使って周囲からの情報を得ている。特に視覚については、「人が得る情報の八割から九割は視覚に由来する」と言われる程重要とされている。(この視覚優位説の正否については、また別の機会に) 情報という観点からみると、単純に言えば視覚障がい者は視覚情報が不足しており、聴覚障がい者は聴覚情報が不足している。 つまり視覚障がい者や聴覚障がい者のような、いわゆる感覚障がい者は『情報障がい者』とも言い換えることができるだろう。 では、不足している情報を補う方法を日常生活での例で

ウェブアクセシビリティは辞書に載ってるのかな?調査

ウェブアクセシビリティに関係する言葉は、一般的にどこまで浸透されているのだろうか。聞いたことがないというかたが断然多いだろう。もっともなことだと思う。 実はWebの仕事に関わっているかたの中にはだいぶ浸透してきているが、知らない人はまだまだ多い。ただ、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)が2016年4月1日に施行され、また2020年に控えた東京オリンピック・パラリンピックを前に少しづつ知っていると答える人が増えてきたと感じる。