マイクロフォーサーズに付けよう!オールドレンズ
ミラーレスカメラの長所の一つといえばオールドレンズ遊びができるといったところでしょうか。フルサイズカメラですと、135フィルムのカメラに付けていたレンズと同じ画角でデジタル写真が撮れてしまいます。
対してマイクロフォーサーズはどうでしょうか。センサーサイズがフルサイズよりも小さい特性上、焦点距離がフルサイズに対して2倍の写りになります。ですのでフィルムで使っていたときと同じ画角の写真が撮れません。
しかしながら、マイクロフォーサーズの特権とも言えるメリットがあります。それはレンズを使う範囲が狭いということです。そのため開放で撮ったとしても周辺減光やサジタルコマフレア等のレンズの粗が出にくいのです。レンズの中心部分を使い、周辺部分は使わないというリッチなレンズの使い方です。そのため先述した通りの写りになるのです。
ですのでマイクロフォーサーズに合わせてオールドレンズを買うというのはありなのではないかと思うわけです。例えば70mm〜85mm近辺の画角を使うために35mmのレンズを買う、100mmの中望遠を使いたいから50mmを買うなどです。28mmのレンズを買えば56mmですので50mmに近い画角です。24mmとかでもいいのではないでしょうか。
ただし明らかな弱点もございまして、広角には期待できません。焦点距離が倍になってしまうので当然といえば当然なのですが。
実際私もオールドレンズを使って撮影に行きました。レンズはNikon AI Nikkor 50mm f/1.4Sです。私自身、中望遠から望遠にかけての画角が好きですので換算100mmという画角には大満足でした。マクロレンズで100mmのレンズがフルサイズですとよく見るので定番の画角と言えば定番なのでしょうか。詳しいことはあまり分かりませんが。画質も申し分なく中々キレのある写りです。ただしフリンジやハレーションは若干ですがでます。あまり気にはなりませんが。
あと今回は試していませんが、本レンズは円形絞りでは無いため点光源のボケは丸い玉ボケにはならず7角形ボケになります。
今回の撮影でオールドレンズをもっと増やしていきたくなりました。現行レンズよりもお安く買えるので駄菓子感覚で買えるのではないかと思ったりするのですが、買えばその分懐にクリティカルヒットになるためなかなか苦しいところでございます。しかし現行のレンズとは違った表現ができるためある程度は持っていて損しないものだと実感しました。