AN9

ご訪問ありがとうございます。自分自身の写真や機材に対する思ったことなどをつらつらと書いていきたいと思っております。カラー写真をデジタル機で、白黒写真をフィルムで撮影しております。

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マガジン

  • A CITYSCAPE

    馴染みの場所、いつもの景色。旅先の街、新たな出会い。時時刻刻変化する街をいつまでも。

最近の記事

【フィルム探究記#1】初めてのフィルムに使ってほしいKodak ColorPlus200

デジタルカメラが進化した今の時代、ランニングコストのかかり続けるフィルム写真は、道楽の中でもさらに道楽だと言えてしまうでしょう。しかしフィルムにしか無い写真の味というものがあり、それをデジタル写真で再現しようとも完璧には再現することはできません。デジタルとフィルムの双方に利点があるため、甲乙をつけようという気はありませんが、デジタル全盛の今だからこそフィルムを使ってほしいと思うものです。それは今流行りの、雰囲気の良い写真が撮れるからだとか、写りが甘いのがいいからだとかそういう

    • A CITYSCAPE vol.3-築港・海岸通

      距離は大して離れていないのに、なぜか心理的に遠い場所。この場所は私にとってそれが当てはまりました。 生まれてこの方大阪に住んでいますが、写真を始めるまではあまり行くことがありませんでした。特段行く用事が無かったと言ってしまえばそれまでですが、それにしても全くと言ってよいほど行かなかったなと、今振り返るとそう思います。 「海」と聞くと思い浮かぶのはどんな海でしょうか。これは人それぞれでしょうが、恐らく海といえば南港のようなところだという人はあまり多くはないでしょう。築港近辺は

      • ミラーレスが進化した今だからこそする「フィルム写真」

        私はデジタルカメラ至上主義者でした。撮影した写真をすぐに確認できない、既定の枚数しか撮影できない、フィルムが高いなど、フィルム写真のデメリットを挙げるとキリがありません。すぐにプレビューが見られる、いくらでもシャッターを切られる、撮影にお金がかからないデジタルの方がいいに決まっている。そう思っていました。 しかしフィルム写真をしてみると、そんな簡単な話ではありませんでした。そもそもそんなに簡単な話ならフィルムなんてとうの昔に滅んでいます。使ってみると何とも言えぬ良さがあるも

        • 今だからこそ行った金沢への旅-その2

          ご覧いただきありがとうございます。本記事は(今だからこそ行った金沢への旅-その1| https://note.com/a11n9/n/nbcbc6de2fd6d )の続きとなっております。よろしければ併せてご覧ください。 薄明の5時半頃に目が覚めました。窓を覗けば仄かに明るい空の前に佇む医王山と、もう1日の始まっている金沢駅が見えます。普段寝起きでは見ることのない景色に、高揚感と言いましょうか、遠くまで来た時特有の何とも言えぬ感情がありました。しかし眠気に勝つことはできず、

        • 【フィルム探究記#1】初めてのフィルムに使ってほしいKodak ColorPlus200

        • A CITYSCAPE vol.3-築港・海岸通

        • ミラーレスが進化した今だからこそする「フィルム写真」

        • 今だからこそ行った金沢への旅-その2

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          3本

        記事

          今だからこそ行った金沢への旅-その1

          北陸地方、石川県には幼稚園にもまだ通っていないような年齢のときにしか、私は行ったことがありませんでした。そのときどこを観光したのか、自分はどんな感情だったのか一切記憶に残っていません。唯一微かに残っている記憶は、日本自動車博物館で名前も知らない古い車を何となく見ていただけという、ただそれだけです。 それからかなりの月日が経ちました。昨年の12月に金沢旅行を計画し、先月末に行こうと決め特急券を購入するなど準備をしていました。その矢先に起きたのが能登地震です。行くのは止めにしよ

          今だからこそ行った金沢への旅-その1

          A CITYSCAPE vol.2-中之島

          梅田から20分ほど歩くと着く中之島。ここは古くから栄えた場所であり、かつては大坂の経済の中心でした。今日の中之島でもその名残はあり、日本銀行大阪支店や三井住友銀行大阪本店、大阪証券取引所がある金融街となっています。 スナップを本格的に始めて以来、この場所を私は一番多くを写してきました。平日、休日関係なく時間があれば写真を撮っていましたし、写真を撮る暇などないほど忙殺される時期であっても、必ず月に一回は撮るようにしてきました。 というのも、おおよそひと月もすれば街の様子は変化

          A CITYSCAPE vol.2-中之島

          【作例あり】新フィルム、HARMAN PHOENIXは非常に良い一本

          昨年の12月2日に発売されましたHARMAN PHOENIX。一通り撮り終え現像までしてきましたのでひとつ書きたいと思います。使用したカメラは例によってCanonet QL17です。メインのE-M1 Mark IIIの出動率を超えそうで少しまずいかもしれないと思っている今日このごろでございます。 このフィルムの私の印象としましては70年、あるいは80年代のでしょうか、その頃のアメリカンな雰囲気を思わせてくれるなといったところです。赤の描写が特に得意であるフィルムでしょう。不

          【作例あり】新フィルム、HARMAN PHOENIXは非常に良い一本

          2024年、私の写真の備忘録

          新年、2024年が始まりました。昨年から始めたnoteですが、たくさんの人に見ていただけてありがたい一年でありました。今年もゆっくりとしたペースではありますがよろしくお願いします。 昨年の私の写真を振り返ると、一年を通してこうするといった目標がなかったなと思っています。もしかするとあったのかもしれないですが、どこにも書き留めていなかったので忘れてしまっている可能性が高いです。ただ、何もなかったのかというとそういうわけではなく、何となくこうしようと決めていただけだったのです。

          2024年、私の写真の備忘録

          マイクロフォーサーズに付けよう!オールドレンズ

          ミラーレスカメラの長所の一つといえばオールドレンズ遊びができるといったところでしょうか。フルサイズカメラですと、135フィルムのカメラに付けていたレンズと同じ画角でデジタル写真が撮れてしまいます。 対してマイクロフォーサーズはどうでしょうか。センサーサイズがフルサイズよりも小さい特性上、焦点距離がフルサイズに対して2倍の写りになります。ですのでフィルムで使っていたときと同じ画角の写真が撮れません。 しかしながら、マイクロフォーサーズの特権とも言えるメリットがあります。それ

          マイクロフォーサーズに付けよう!オールドレンズ

          A CITYSCAPE vol.1-スナップへの想い

          私はスナップに興味がありませんでした。スナップを始める前までの私は花を撮りに遠くまで出向いたり、紅葉を撮ったりと季節を追いかけていました。四季を感じることこそ写真の真髄ではないかと思っていました。しかし今ではそうしたことはせず身近なところで写真を撮るというスタイルに変わったのです。 スナップ写真との出会いは私の写真生活を大きく変えました。それまで特段有名な撮影場所でもないところで写真を撮ろうものなら周りから怪訝そうな目で見られるのは必至ですし、何より人が入るのが嫌だったので

          A CITYSCAPE vol.1-スナップへの想い

          スナップは最早これだけでいい『M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8』

          スナップを撮る際に用いるレンズといえば50mm(マイクロフォーサーズでの25mm。以下()内の焦点距離=マイクロフォーサーズ判)か35mm(17mm)、あるいは標準域のズームレンズでしょう。標準域で撮るスナップももちろん楽しいですが、個人的に最高だと感じるのが150mm(75mm)です。狭い画角になりますが大変印象的な写真の撮れる画角です。私自身このレンズをとても気に入っており、スナップはこのレンズだけでいいのではないかと思えてしまうほどです。 正直なところ150mmにもな

          スナップは最早これだけでいい『M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8』

          "作例"は単純なものでいいのではないか

          色々なカメラやレンズを調べていると必ず参考にするのが”作例”でしょう。これは「このカメラはこんな風に撮れますよ」、「このレンズはこんな風に写りますよ」といった指標になるものですが、私が最近思うことはRAW現像したものを”作例”にするのはありなのかということです。 私の個人的な意見としては、純粋にそのカメラ、あるいはレンズから出てくる絵であってほしいと思うのです。ボディもレンズも会社が変わればたとえ似たような性能であっても全然違うものになりますし、同じ会社でも世代が変われば見

          "作例"は単純なものでいいのではないか

          "いいカメラ"とはどういったカメラだろうか

          最近“いいカメラ“とはなにかということをポスト(慣れない言葉である。ツイートのままでいいのに…)している人がいて、自分もその事について書きたいと思ったので今回はそのことを。 そもそも“いいカメラ”という言葉がとても曖昧な言葉なのでどう感じるかは人次第です。ただ私の考えとしては「いいカメラ=高いカメラ」ではないということです。また、それと同じ様に「ハイスペックなカメラ」でもないとも思っています。 被写体は人それぞれでありまして、鳥を撮る人もいればスナップを撮る人もいます。前

          "いいカメラ"とはどういったカメラだろうか

          白黒写真はフィルムで撮りたい!

          写真において「色」はとても大事な要素です。「色再現」であったりやRAW現像など「色」にするこだわりは人それぞれです。それに対して白黒写真はいわゆる「色のない世界」です。ですのでカラーに比べるとこだわる点は少ないんじゃないかと思いますが、実はこれまた違うのです。代表的なもので言えばコントラストでしょうか。私自身こだわりをもって白黒写真をしていますが、一番こだわっている点は白黒フィルムで撮ることです。 なぜ白黒フィルムにこだわるのかですが、一番の点はフィルムの粒状ノイズ(グレイ

          白黒写真はフィルムで撮りたい!

          最初の一台を決める際に必要な最も重要なこと

           昨今様々なカメラが各社から出ており、それも様々な特色があります。分かりやすいところで言えばAF性能を売りにしているSONYや、色作りを重視している富士フイルムなど、まさに千差万別といったところであります。また入門機やプロ機と呼ばれるものがあったり、スチル機やら動画機というような分類がされていたりと調べれば調べるほど何を選べばいいか分からなくなるものです。  私自身最初はとても悩みました。そもそもどの機能をどれほど使うのかも分からないし、重視すべき機能は何であるかも分からな

          最初の一台を決める際に必要な最も重要なこと

          初心者にとって良いレンズは単焦点か、ズームレンズか

           レンズ選び。一眼カメラを買うのであれば避けては通れない道です。初心者はあのレンズがいい、いやこのレンズだという膨大な意見を見て迷い選ばなければいけません。これを避けるのであれば、コンパクトデジタルカメラ、通称コンデジを買うのが一番良いと言えます。私自身初心者の方に一番おすすめしたいのは高倍率ズームのコンデジなのですが、今回の趣旨から大きく脱線してしまうので別の機会にしましょう。  「レンズ何がいいかなぁ…」と考え調べると多くの人がすすめているのが「単焦点レンズ」です。単焦

          初心者にとって良いレンズは単焦点か、ズームレンズか