療育の世界に私が向き合えるまで
私には息子が3人、長男は中学2年生、次男は小学5年生、そして三男は4歳になり現在療育園に通っています。
長男とは10歳差、次男とは7歳差の離れた三男なのでそれはもう…全員が可愛がりすぎてしまいます。
三男は妊娠37週目、予定日よりやや早めではありましたが自然分娩での出産。周期も日々の検査や問題も異常なく、7ヶ月の頃に逆子でしたが自然にクルッと戻ったこと、私の骨盤が少し狭いこと、3人出産時によく言われていただけでした。
産まれた後、若干小さな声だったのを覚えています。五体満足、元気に産まれたと教えていただいて…でも「あれ?小さいな」と誰が見ても分かるくらい小さめでした。
「少し小さい子だけど黄疸もない、元気だけど体重が少ないから保育器に入れて様子みようね」とのこと。2200グラム弱でした。
上の息子2人共に3000グラムもなかったので多分3人目も?とは想定内でしたが、保育器に入らないといけないくらい、こんなにも小さかったの?…ごめん、とゆうしかありませんでした。授乳もミルクもうまく飲めず、吸う力が弱いので体重も増えない日々が続きました。力つきて寝てしまうので起こさないといけなかったりもしばしば…
案の定、一緒には退院出来ず。保育器にいる息子を残して家に帰宅。兄弟に弟を抱っこさせてやれない、連れて帰れない、いろいろ辛かったのを覚えています。産後なこともあり、心も不安定でした。
しかし兄達は「大きくなったら帰ってこれるんやろ?病院におるんやから大丈夫やん!すぐまた会えるし」
子供達の方がしっかりしてました。
産院から連絡があり、息子の体重も安定してきた、飲む力もついてきたとの事で無事に我が家へ。しばらくは産院へ通院でした。息子には哺乳瓶の乳首を変えたり工夫しながらゴクゴク飲むようになり、しかもよく寝る子なので体も体重も平均の範囲内までになりました。
しかし小さかったからか、首すわりや座ること、ハイハイから何もかもが遅かったのです。少し心配になり、小児科や市の検診で相談をし、何度か保健センターへも出向きました。
そして2〜3歳の頃、簡単な発達検査をしました。結果、年齢よりも下の1歳半くらい…との事。
息子は言葉が出ません。声は出るのに言葉が出ない。耳は聞こえてる、名前も分かる、言ってる事もほぼ理解できる、よく笑う、だけど出来ないことのほうが多い。
…発達…障害?
受け入れようにも受け入れる事が素直にできず、薄々気づいてた事なのに心の中で「まだ違う、大丈夫、遅いだけ」と否定し続けて。
発達の先生に在宅よりも療育へ行ったほうがいい、と言われ…しかし私は動けなかった。だって普通に保育所行くもんだと思ってたから、兄達が行ってた保育所にまた通うようになるって…いろいろ学んでくるって…
なのに療育?三男はおかしいの?療育に行かないといけないの?
私はそれから半年以上動けず…家で息子と過ごしました。頭には療育、発達支援、保育所…これから息子にとってどうすればいいのか。検査の日にもらった資料を見ては凹み、見ては凹み…繰り返しました。
しばらくして信頼ある兄達と同級生のママ友に相談。ママ友の友人が療育の先生をしていると聞き、知りたい事をたくさん聞いてもらいました。
「療育は何かしらの発達に不安がある子達が通う所だからこそ、悩むよね。まさか我が子が発達支援に通わないといけないの?って状況を飲み込めないお母さんの気持ち、すごくわかるよ。それにひっかかってることは健常者ではなく障害者になるの?だよね。
そこで診断されることではないよ。療育も保育所や幼稚園も子供にとって今、必要な事を支え教えてあげられる場所だから。今の〇〇君に1番合いやすい場所が療育園だと、検査された医師がだした判断だからね。でも決めるのは見学に行ってみて、お母さんと〇〇君が受け入れられると思ったら任せてみてもいいんだ。ダメなら辞めて次を検討してみたらいいんだよ。」
わかりやすく、そう言っていただいたんだけど…
私の中で息子は普通だよ、ただ出来ないことが多いだけなんだ、遅いだけ、と何かに理由をつけて壁を作ってしまいました。しかしその後、
「〇〇君(三男の名前)にとって今、お母さんがしたくてもしてやれない事、これさえ出来れば、何かキッカケが欲しい、そう思ってる事は全部聞いてくれる場所だよ。1人1人を見て、すぐ対応できるよう全職員が把握して、段階ふみながらアイデアだして〇〇君にあった方法で接してくれる。〇〇君に今、必要だと思うことは全てね。子供だけじゃない、お母さんの持ってる不安や悩みもね。」
三男にとって今、必要な事。
私の身勝手なせいで息子にとって大事な事を忘れていました。チャンスもキッカケも失う所でした。私では出来ない事をプロの方に任せる事で、息子の世界も広がる可能性を潰してしまっていました。
遅いかもしれないけれど…
療育へ見学をしてみようと、予約をいれました。
しばらくして何件か見学へ行き、療育へ入るための受給者証の申請をし、そして息子が喜んで行ける場所を見つけ、お世話になっています。
保育所とはまた違うけれど、息子にとって安心できる楽しい場所、自分より1つ年上の子供達の強い大きな声が苦手で泣いてしまうこともある、遊びの順番を守れているなど…成長をしていってると感じています。
息子についている担当の相談員さんもよく見てくれて、私の相談も含め、療育園の職員さんに伝えてその都度、対応もしてもらえている。この方ともいい出会いがありました。
1人では気付けなかったこと
それは息子にとって「今、必要なこと」とは何か?
これから先も悩み、心配、気がかり…三男はもちろん兄達も成長していくたびに付きまといます。
そんな時はもう一度「今、必要なこと」を考え、周りの方にも相談をし、いい方向へ向かうようにしていく。
けっして1人ではないとゆうこと、理解してくれる方々や施設など場所がある、親になって子供の為にしてやれることを私自身が今回たくさん反省し、学びました。
療育とゆう、発達支援の世界を教えてくれた息子。たとえそうでなくても知っていなければいけない事だとも気付かされました。またこれから先、同じような状況の中で誰かの役に立つことも一緒に助けあえることができるかも知れない、と。
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