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【エッセイ】マイワールド・イズ・オーバー

早起きした朝は、いつもちょっと爽やか。
なんて、言えたらいいのに。
今日もうだうだ言いながら30分くらい布団で芋虫になっていた。

「自分にストイックすぎる」とか「俺を殺す気か」と独りごちながらシャワーを浴びる。とはいえ、この時間は嫌いじゃない。

最近日課にしていることがある。一つはモーニングノート。これに関しては、今後お話しできたらと思うのだけれど。もう一つは、瞑想。

瞑想と言っても、そんな大層なものじゃない。ただ5分間、あぐらをかいて目を閉じるだけの、いたって簡単な、非公式のものだ。

まだやり始めて3週間しか経っていないから、あれこれ考えてしまう。
人は自分が思っているよりもおしゃべりだ。

昨日は、鳩になっていた。
鳩?誤字?と思われた方。大丈夫です。お気遣いありがとう。

家の周りには緑がたくさん。鳥の囀りで目を覚ます、なんてこともある。

鳩の鳴き声をしっかり聞いたことがあるだろうか。
「ホーホホッホホー」だ。それが聞こえてきた。

鳩が目を閉じた自分を見つめている。凝視していると気が狂いそうになる瞳で。

人間の姿の自分を見ていたかと思うと、羽を伸ばし、飛び立った。
私は空を飛んだ。

子供の頃は「鳥って飛べるようになるまでに練習をするのかな」なんて思っていたけれど、案外本能で簡単に飛べるんだ、と思った。世界が七色に見えた。一瞬の出来事のようにも、終わりのない永遠の時間のようにも感じた。

Apple Watchからの振動を感じ、私は人間に戻った。
興奮しながらモーニングノートにこう書き記した。

「世界は一つだった!」

鳩になっている時か、人間に戻った時か、どちらかはわからないけれど、地球を眺めていた。今生きているこの場所も、この時間も、この世界でさえも、小さく感じた。

「世界は一つだった!」

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