強烈に惹かれるもの
先週の「葬送フリーレン」絡みの記事、いつもより早く2桁のいいね!がついた。やはり時事ネタは反応が早いな。
魔法使いフリーレンは長年、魔法の収集をしている。でもそれは弟子のフェルンからみれば変わった魔法、シュタルクからのおばあちゃんの知恵袋、と言われてしまう。確かに凄い魔法ではないが、フリーレンの趣味だから仕方ない。
私も魔法絡みのような不思議なものが大好きで、旅先でそれっぽいものがあると、どうしても行ってみたくなる。上の写真も有名なプラハの天文時計。どうしてもこれを見たくてイタリアから1泊2日でプラハまで行ってしまった。中世に作られたものだが、ざっくりいうとその昔の人々が太陽や月などの位置により、暦を作ったり、時刻を図るために作られたもの。第2次大戦の影響もあり、その全てが昔からのものではないけど、初めて見た時はその美しさと神秘さに、やっぱり来てよかった!と思ったものだ。
天文時計で思い出したが、数年前に日本のアンティーク店で購入した天球リング。(写真がボケててごめん)今は普通にアクセサリーとして売られているものもあるけど、由緒ある大英博物館にも保管されてある中世のリングのレプリカでなんだか不思議な力が秘められていそうで、インスタで見つけた時おもわず、欲しい!とお店にすぐに連絡とったほど。
実は時計も好きで、特にパリのオルセー美術館最上階にある、大きな時計。セーヌ河に面していて、対岸がよく見える。もう十数年前に初めてパリを訪れた時、最初に行ったのがオルセー。1階にある豪華な駅舎時計も素敵だったけど、最上階の時計はなんだか夢があるんだよね。その後オルセー美術館が改修に入ったため中々再訪叶わず。もう1度、行ってみたいんだよね。
ここまで書いてきてふと思った。私昔、地球儀とか、ねだって買ってもらったし、もしかして丸とか球体とか好き?いやいや、丸や球体でもそこに何か感じなければ、欲は出ない。どうしようもなく行きたかったり、欲しかったものっていうのは、私自身がそこにある何かに強烈に惹かれているから。他の人からみたらどうでもよいものでも、私にとって意味のあるもの、なのだ。
これも、そう。螺旋階段も何故か好き。日本にはほとんどないから余計に見たくなる。イタリア・バチカン美術館の螺旋階段も、パリの何気ないアパートの螺旋階段も好きだけど、最近みたロンドンのここは秀逸。クイーンズハウスでの絵画や美術品は下の階から上へ見学の流れになっていて、最後の最後、螺旋階段で下へ降り出口へ向かうのだが、上から下を撮ってもダメ。発想の転換、階段を下りたら見上げるとこの景色が広がる。どこまでも吸い込まれそうな美しさ。ずっとその場で見ていたいくらい。
なんでだろうね。強烈に惹かれるものってみんなあると思うんだけど、私の場合は球や丸や螺旋なんだよね。それもただのじゃなく、そこにある何かを含めて、の話。私は霊能者でも、数学者でも、魔法使いでもない。でも心の奥底から不思議な力で引っ張られるものが、吸い付くものがあるんだよ、この世の中には。