黒いレンコンと白いレンコンの話〜「食べない子が変わる魔法の言葉」山口健太〜
山口健太さんの「食べない子が変わる魔法の言葉」を読みました。
私が読んだのはマンガ版ですが、単行本もあります。
小さい頃から娘息子の偏食や食べムラには困っておりまして、いろんなことを試してきました。
・小さく刻む
・柔らかく煮る
・揚げ物にする
・ハンバーグとかに野菜を混ぜる
・可愛い見た目にする
・お惣菜の力を借りる
この中で辛かったのは、可愛い見た目にすること。時間はかかるわ、面倒だわで、食べてくれないとイライラしちゃってもう。疲れに疲れて、もう食べるものだけ出そうと思って、ほとんど諦めていました。
こちらの本によると、それは良くないことだそうで。大人になっても偏食がある人は、食べるものだけ食卓に並んでいた人だそう。ダメってのは分かってたんだけどね。心折れてたから…。
そしたらもうわたしの好きな和定食風でいこうと思ったら、
"食卓は好きなもの75%、嫌いなもの25%"
とのこと。そんなにないのよ。好きなものが。
と、思ったけれども実践あるのみ。
白いごはんは二人とも食べる。
味噌汁は今は諦める。
あとは主菜と副菜2品のうち、二つは好きなものにしよう。
そんなこんなで、3品のうち2品がハンバーグ、ポテトなんて日はいいんだけれど、苦肉の策でゆで卵やチーズの日もあった。朝ごはんとほぼ同じ。でもやればできる。
ところがどっこい。
今日は主菜は鶏肉と大根を煮たやつにしたから、副菜でなんとかするしかないのに、卵もチーズもない。ポテトはお弁当に入れたからできれば出したくない。
味噌汁用と思っていたほっそいさつまいもでふかし芋を作る。よし、幼稚園で芋掘りをしてから芋の評価が上がってるから多分いける。
あとはレンコンがある。
私はレンコンが野菜の中で一番好きである。
特に山本ゆりさんのレシピの「やみつき甘辛マヨれんこん」がもう本当に好き。山本ゆりさんのレシピの中で一番作った。多分20回は作った。一人で三人前は食べられる。
しかしなぜかうちの子には不評で、じゃぁまあ捨てるのはあれだし、お母さんが全部食べるわねと三人分食べるわけなんだけど。
今日はもしかしたら子どもが食べるものにしてみよう、と思った次第。
やったことないけど、レンコンチップスにしてみよう。
「山本ゆり レンコンチップス」って調べたら出てきたんだけど、今日はオーブンでできるのにしようと考えた。なんかヘルシーだし、とかじゃなくて、油があとちょっとしかなかった。
クックパッドで検索…やはりある!
薄く切って、水にさらして、クッキングシートに並べて、ハケで油塗って、220℃のオーブンで15分焼く。
簡単…!!!
と思ったら、水にさらすのは忘れるは、そもそもハケがないから、適当に塗りたくるしかなかった。でもあとは15分待てばいいから楽。
ピー、ピー、ピー。
私は目を疑った。どれもこれも真っ黒である。
完全に炭にしてしまったのだ。
なんなんこれ。
一応一つ食べる。苦い。
大好きなレンコンをこんな姿にしてしまった。
本当ごめんなさい。こんなことなら、やみつきマヨれんこんにしてあげたかった。
しかし、諦めの悪い女、読美。
75%25%に囚われ、もうレンコンチップスしかないと思ってるから、通常なら絶対やらないけど、作り直すことにした。
薄く切って、水にさらすのはまた忘れて、クッキングシートに並べて、豆腐の空のパックにちょっと油入れてその中にレンコンをくぐらせ、220℃のオーブンで今度は10分焼く。しかも下の段にする。
ピー、ピー、ピー。
私は目を疑った。どれもこれも真っ白い。
noteの最初の写真は私の写真じゃありません。そんな風になると思ったら、真っ白。
まあでもさっきよりはマシ。
もうちょい追加で温めてももうなんかパリパリっとならなかった。パくしゃって感じ。
夜ご飯、ちょっと塩をふったレンコンチップスを食べる。
まあ美味しい。レンコン大好きだから。
私「穴のあいた野菜なーんだ!」
娘「レンコン!!」
私「これ、レンコンチップスだよ!ポテトチップスじゃなくて、レンコン!」
娘「食べてみる!」
む、むすめ〜!!!泣
私「どんな味する?」
娘「…」
私「ちょっとパリっとあんまりせんかもしれないけど、でもちょっとはパリっとするよ」
娘「…」
私「一口食べられたね!」
娘「…」
息子「娘ちゃんのおいもさんもちょーだい!!!!」(鶏肉完食)
少食、偏食のパパママは本当辛いですよね。
この本に書いてあることを実践して、本当に簡単に食べるようになった…!とはなってないけど、息子は座って食べる時間はめちゃくちゃ増えたし、娘は一口頑張ろうができるようになりつつあります。私はめちゃくちゃ怖い顔して夜ご飯食べてたのが、毎日クイズ出す親になってます。
少しずつ少しずつ積み重ねていけたらいいですね。
おわり
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