野菜の生育実験1「コマツナは再生するか?~無限コマツナへの道~」
みなさん、こんちには。家庭菜園研究家の廣瀬です。無農薬、無肥料で色々な野菜を育て、その野菜をほぼ毎日、家族で食べています。
これまで野菜の生育に関する色々な実験を行ってきました。今回はその中から、コマツナの捨てる部分=芯のところから新たなコマツナは再生するのか?という実験をした過程と結果を記事にします。
無農薬や無肥料で育てると野菜は元気になる
無農薬+有機肥料、あるいは私が行っているように市販肥料を使わない栽培で、野菜は美味しく、そして丈夫になることは、これまで何度かお伝えしてきました。例えばスーパーで売られているトマトやキュウリは冷蔵庫の中で短期間のうちに腐ります。一方、農薬や化学肥料を使わずに育てたものは日持ちし、カビが生えることはほとんどなく、ずっと放っておくと最後には枯れるように萎んでいきます。植物たちは自然の中でまさにそのようなサイクルで一生を繰り返しているはずです。野山を散歩される方は自然の中に何か腐ったものが落ちているのを見ることは、ほとんどないでしょう。そのことからも野菜にカビが生えたりするのは、実はあまり自然なことでないのだろうと私は考えています。
植物の再生能力はけっこうすごい
私は菜っ葉類を収穫する時、屋外にある水道で泥汚れを落とし、不要な部分を切ってから台所に持ち込むことが多く、コマツナなどは要らないところを畑に放って自然に還します。晴れが続くとそのまま枯れて土に還りますが、雨の日が続いたりすると、芯の部分から新しい葉が伸び始めることがあります。その様子を見て「葉物野菜の芯を土に挿しておいたら、また成長するのではないだろうか?」と思い、無限コマツナを夢見て次のような実験をしました。
無限コマツナは成功するか?
コマツナの芯の部分を切り落とします。この写真のように根っこは付いていません。
地面に挿しておきます。下の写真は11月末に挿した様子です。
実験と言っても、やったのはこれだけです(笑
結果は・・・
この写真↑は今朝(3月12日)の様子です。晩秋に芯を挿して3か月半後、ちゃんと葉が伸びて花芽↓を付けています。
今日はまだ収穫しませんでしたが、花芽がもう少し伸びれば、それを摘み、茹でて食べることができます。無限コマツナとまではいきませんでしたが、捨てる部分を再生させることができました!
ただし挿しておいた全体のうち3分の1くらいは枯れました。それと畑の別の場所で、冬場は凍る地面に挿したものは全て枯れました。うまく再生したのは建物の隣の凍ることが少ない場所に挿した芯でした。
私は栃木県南部で野菜を作っています。冬場に寒さが厳しい地方では難しいと思いますが、霜のあまり降りない地方の方は、不要なコマツナの芯を畑の隅に挿しておくと、翌春に花芽が食べられると思います。
なおスーパーで売られているコマツナでもこれが成功するかは判りません。自然栽培で丈夫に育ったのでうまくいったのかなという気持ちもあります。
今回も最後まで読んで頂いてありがとうございました。