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【読書記録】最近読んだ本
グレート・ギャツビー
もしも間断なく演じ続けられた一連の演技の総体を個性といってよいならば、ギャツビーという人間には、何か絢爛とした個性があった
最近自分の中で考えていることにフィットする表現があったのでpick upしてみました。
「自分らしさ」が重視される今日この頃ですが、
そもそも自分らしさとは何でしょうか。
ダメなところも認めてありのままの自分でいること?
無理しない・背伸びしないこと?
・・・確かにその考えも一理ありますが、私はそれよりも
『「自分が理想とする人物像」を思い描いて、
日々の言動や選択をその理想に寄せていくこと』
これが「自分らしく」生きるということなのでは、
と近頃思うようになりました。
理想の人物になりきることはまさしく"演技"であり、
その総体が"個性"すなわち「自分らしさ」になるのではないかと思います。
木曜日にはココアを
きっと知らずのうちに、わたしたちはどこかの人生に組み込まれている
「木曜日にはココアを」は12話の短編から成る本ですが、全ての登場人物が直接ないし間接的に関わりあい、1つの大きな物語を作り上げています🌈
私は特に、全ての登場人物が自分の"好き"に真摯に向き合う姿が心に残りました。
好きなものを好きと言うことの怖さ、
好きなことを続けることは楽しいばかりでないこと。
それらを感じながらもめげずに好きなものと向き合い、情熱を注ぐ姿は、自分の人生だけでなく、他人の人生を動かすほどの力があるのかもしれません。
マーケターのように生きろ
マーケターのような生き方とは、「多くの人を惹きつける才能」を持たない人が輝くための思想であり、信念である。
人間、自分が心底嫌なことを通じて、相手に貢献し続けることはできません。「自分にしか埋められない、世界の欠けたピース」が、自分の嫌なことであろうはずはないからです。
才能がない、やりたいことが見つからない、と悩む方にはぜひとも読んでほしい一冊でした。
マーケティングとは思想、という著者の考え方は、まさにその通りだと思います。
私も、職業に関して、芸術家(自分の好きなものを追いかけて表現する職業)とその他の仕事、という分け方には違和感を感じていました。
世の中のほとんどのアーティストは、
芸術的思考(人が自分に求めることではなく、自分がやりたいことを追求する考え)を持つからアーティストになった、というわけではなく、
むしろマーケター的思考(相手が求めるものを作る)を持ちながら、相手を喜ばせるための最も効果的な手段として、自分が得意とするもの(歌や絵)を使っているに過ぎないのだと思います。
行こう、どこにもなかった方法で
人生を生きる中で、共感ほどすばらしい体験は他にないだろう。それは親しみを生み、友情や恋を紡ぎ出し、やがては愛を形成する、私たちにとってとても重要なものだ。
「バルミューダ」の社長、寺尾玄さんの自叙伝。
両親の離婚、貧しい父子家庭、孤独な青年時代、売れないミュージシャン時代.....
何度も絶望の淵に立たされ、苦しみながらも、
"その場にいるたくさんの人たちと、同じ気持ちになる瞬間"を作り出すという夢に向かって今もなお走り続けているお方。
かつて文豪やミュージシャンを志していたこともあり、情熱と詩的情緒あふれる文体で綴られた物語はページをめくる手が止まりませんでした✨
生きるうえで真似したいと思う考え方や行動がたくさんあり、とても刺激を受けること請け合いです。