暗闇を歩いていく
私は今、暗闇の中をただひたすらに歩いている
過去から続いてきた道でもなく
未来へ続く道でもなく
足元にある場所をただ歩いている
この暗闇はとても居心地が悪い
この窮屈な感じは何だ
何ひとつとして自由にならない
私の意志を反映させることができない
そして暗闇だ
うっすらと見える外の世界では
人々が忙しなく動いて
まるで私など存在しないかのように通り過ぎていく
時々聞こえてくるものは
耳障りな音で私を苦しめにくる
逃れることもできずにただ耐えるだけ
こんなに苦しくて
こんなに辛くて
いまにも足元から崩れ落ちそうなのに
私の異変に気づく人はいない
人が近づいてくる
こちらを認識してるだろう人だ
この人はこの暗闇をさらに窮屈にさせる
ほんのり見えている足元さえも底のない暗闇に変えていく
息ができなくなるほど締め付けられ
上下左右もわからなくなり
この暗闇に溺れそうになる
あぁ
歩くのにも疲れたな
溺れられるなら溺れてもいいか…
ゆっくりと周りを見渡す
やはり暗闇だ
この暗闇に私はひとり
また歩き始める
歩いても歩いても
暗闇は続く
いつから歩いているのかも
いつまで歩いていくのかも
誰も教えてはくれない
いつからか抜け出すことを考えることもなくなった
「そこ」にある終わりに届くまで
ただひたすらに歩いていく
そここそがこの道の終着点で
そここそが私の求める場所
その時がくるまで
ひたすらに歩いていく
イラストお借りしました♡︎
ありがとうございます(ㅅ´ ˘ `)☆*。
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