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シンプルな有力選手

久しぶりにポテトサラダを作った。

正直なところ、一人分だと出来合いのポテトサラダを買うほうが安上がりというか、自作は手間に見合わないような気がしてしまう。それに加えて、好んで買うじゃがいもがメークインだということもあり、ポテトサラダにはやや不向きだ。

じゃがいもは「常備食材」のような位置づけで、何かを作るためにわざわざ買うのではなく、なくなったら買うという、半ば条件反射に近い買い方をする。
だから、家にじゃがいもがあるからと言って、それがメークインでは「よし、ポテトサラダでも作るか!」とはならないし、スーパーの店頭で「たまにはポテトサラダが食べたいから男爵にするか!」ともならず、やっぱりメークインを買ってしまう。

…と、もっともらしい理屈を並べたが、所詮これらは言い訳に過ぎない。ポテトサラダを作るのが面倒であるがゆえの。
そんなわけで、最後にポテトサラダを自作したのがいつだったか思い出せないほど、ご無沙汰している。

今日、ポテトサラダを作るに至ったのは、見切り品の馬鈴薯を買ったからだ。中くらいのものが4~5個で50円ちょっと。
その馬鈴薯を見た瞬間、スーパーの天井にあるスピーカーから「一人暮らしの民よ、ポテトサラダを作れ」とでも刷り込まれたんじゃないかと思うほど、頭の中がポテトサラダでいっぱいになってしまった。

この量なら全部ポテトサラダに使い切れるし、残らないならメークインじゃなくても困らない。
見切り品ってことは早く使わなきゃいけないから、買ったはいいもののやっぱり面倒だな…なんて御託を並べることもない。問答無用ですぐ調理だ。
何より、原材料費(のうちの主たる部分)が60円を切るんじゃ、「出来合いのものを買ったほうがお得」理論は当てはまらない。

こうしたいくつかの思考を駆け巡らせたのち、わたしは馬鈴薯を買い物かごに入れた。もっとも、「入れない」選択肢はもとより無いに等しかったけれど、それでも考えなしに買うのはよろしくないから一応考えたのが、これらの内容だったというわけ。

ササッと皮をむき、
芽は慎重に深めに取り(見切り品だからね)、
レンジにかけて数分。

アッツアツでは容器を持つのもこわいので、
数分だけ放置して、いざマッシュ!

ここで登場するのが、無印良品のマッシャーだ。
キッチン用品をあまり持っていないわたしが、滅多に作らないポテトサラダのために、わざわざ揃えている。

ステンレスマッシャー、490円。

あなどるなかれ。

めちゃくちゃマッシュしやすい。

よく見るマッシャーのような、あみじゃがの形じゃないから、初めて見たときは「こんな粗い…いや、粗いという以前の、シンプルな線(?)だけで、ほんとうに潰せるの…?」と疑いすらした。

大丈夫、潰せる。
滅多に使わないのに、手放さず手元に置いておくほど、使いやすいから。
安心して買いなさい。

購入を迷っていた時分のわたしに、教えてあげたい。

じゃがいもの量や、加熱の度合いにもよるけれど、ものの1分でマッシュ完了するから。もっとやりたい!というような、小学生みたいな感想をいだくから。ほんとに。

そんなわけで、今日も秒速でマッシャーの出番は終了した。
ちなみにこのマッシャー、洗うのも秒速。目詰まりしないから、すっごく楽です。

じゃがいもの粗熱をとる間に、玉ねぎを薄く切る。
ちいさめのジッパー袋に入れて、
甘酢をかける。
軽くもんで、冷蔵庫へ。

そう、わたしは「玉ねぎを水にさらす」ということをしない。
さらした水、捨てるのもったいないじゃん。(そこ?)
甘酢漬けなら、つけた甘酢ごと使えるのよ。
あと、薄切りが苦手で多少厚みが出ちゃっても、辛みをごまかせる。
いいことだらけ。

そしてじゃがいもにマヨネーズをかけ、
ざっくりと混ぜる。

今は、ここまでの作業を終えて、休憩しているところだ。

甘酢漬けがいい感じになるまで放置したいから、ポテトサラダは夕食までお預けかな。

このごろ、料理をするのが億劫で、エネルギー不足で料理以外の面でも動けていなかったのだけど、「やりたい」と思ってやり始めた作業は、苦痛を伴わない。あっという間に処理できて、しかもうきうきとnoteまで書いてしまうんだから、不思議なものだ。
玉ねぎだけじゃ寂しい気もするし、きゅうりかハムでも、買いに行こうかな。

七志野さんかく△

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七志野さんかく
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