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我が家の小窓から オランダ珍百景

オランダ北部、フローニンゲンの近くにある小さな村に移住して2ヶ月半が経った。

この短い間に日本では見たこともないような光景を何度も目にした。

それは使用目的がわからないとにかく巨大な重機だったり、わけわからない部品を搭載したトラックだったり。はたまた上下に動く橋だったり、左右に回転する橋だったりだ。

ただ、外出しなくても、我が家のリビングにいるだけでも目を疑うような光景を目にすることができる。

写真におさめることができた奇景をいくつかここにご紹介したい。

まずは日曜午前に突如あらわれたトランペッターから。

土曜日の朝、まだ眠いというのに彼は突然あらわれた
自転車の前後にスピーカーを搭載、ハンドルにはマイク、片手にはトランペットだ
意気揚々と吹き上げる姿は晴れ晴れしている。まるで子供達を魅了して連れ去ったハーメルンの笛吹きのようだ。
高らかなトランペットの演奏後は
DJKooみたいなノリで「hey yooみんな元気かい?今日も楽しんでいこうぜオーライ!」みたいなことをマイクを通して語りかけてくる(たぶんオランダ語でそんなことを言ってるに違いない)。

本当、ハーメルン伝説のように魂ぬかれるかと思った。ちなみにトランペットの腕前は冗談抜きにべらぼうに上手い。マイルスデイビスもびっくりのハイトーンだ。

次はこちら。

ある日気づくと停車してる車からスルスルとハシゴが向かいのアパートの三階目掛けて伸びていった。

最初は、きっとエレベーターがないから特殊な救助か何かかと思って眺めていた。
でも違った。まさかの引っ越しだった。引っ越しに梯子車。サカイ引っ越しセンターのマニュアル的にはきっとNGだろう。
日本の引っ越しには養生がかかせないし、梯子車と養生はあいいれないからだ。

まさか引っ越しに梯子車を投入するとは。。
あっぱれとしか言いようがない。

これぞオランダの合理性といったところだ。

彼らには無駄に汗をかいたり、無駄に努力するという考えは毛頭ない。

常に最短距離を目指す民族なのだ。

つぎに、以下の投稿でご紹介したインラインスケート✖️ベビーカー。を再度ご紹介したい。

未読の方は是非このリンクから拝読いただきたい。

これを目にした時は本当に唖然とした。
空いた口がふさがらなかった。

オランダの育児はぶっ飛んでいると確信した。


最後に小窓から、というよりも部屋の中の出来事のご紹介。

我が家のリビングにいるこの可愛らしい猫ちゃん。
我が家の愛猫といいたいところだか、ただの野良猫だ。


ダイニングの扉からステステと入ってきて、娘とひとしきり戯れた後、渡辺篤が建物を探訪するように階段ものぼってあらゆる部屋を探索していった。
なんだか満足したような表情で帰って行く。

サザエさんのようにお魚目当てという訳でもなく、なにかをねだるわけでもなく。

その姿はまるで

「最近ひっこしてきたのね〜、わたしはこのへんにすんでる野良なんだけどちょっとお宅訪問させてもらうわ〜」といった感じだ。

そもそも日本の野良猫は人間を見たら逃げる。

だがしかしオランダの野良猫は人間を見たら必ず近寄ってくるのだ。

ちなみに飼い猫も逃げない。

以下、近所の猫コレクション。


オランダの猫の辞書に警戒心という言葉は、ニャイ。

あー、お仕事したい。

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