オランダの働き方 ゆるく生きよう
今日も専業主夫として主夫の主戦場である最寄りのスーパーマーケットJumbo(ユンボ)に買出しに行った。
Jumboはアルバートハインと並んでオランダでかなり幅を利かせているスーパーだ。
そんなスーパーが徒歩1分の所にあるのはラッキーだ。つっかけで行ける。
08:50入店。まだ客もまばら。
店員さんは6名程度。みなさん品出し中だ。
店内放送では洋楽が流れている。
日本のスーパーでよく流れている、呼び込み君のようなコミカルな音楽ではない。
流れてきたのはレッドホットチリペッパーのカリフォルニケーション。大ヒット曲だ。
するとどうだろう。近くで品出ししている店員さん、ちょっと先で品出ししている店員さん、みんなレッチリにあわせて口笛吹き出した。
夏のセミ、鈴虫と並ぶ
Jumboの店員さんによる口笛ハーモニー。
そして品出ししてる店員さんの横にはコーヒー。
つまり、コーヒー飲みながら口笛吹いて、品出ししている訳だ。
それでいいと思う。
オランダ人は寛容だから誰も咎めたりしない。
楽しく働く、仕事に楽しみを見つける、周りがその働き方を認める、どれも健全だ。
しかし日本のイオンやイトーヨーカドーでこれと同じ事をやったらどうだろう。
Twitterでは炎上、上司からはフルボッコまちがいない。
ふと私が中学の時の出来事を思い出した。
あれは体育館での跳び箱の授業だった。
春うらら
天気もいい
そんな気持ちいい陽気だった
気づいたら私と横にいる関根くんは口笛を吹いてた。多分当時流行してたチャゲアスかなにか。
そりゃ跳び箱の順番待ちなんて暇だしね。
口笛くらい吹くよね。
で、勿論教師に怒られた。
多分腹にパンチと体育館五周のペナルティ。
こうして日本の少年は矯正されていく。
そして矯正後に大人になったイオンの店員さんは勿論口笛なんて吹かないし、そんなシーンを目にしようものならお客さんは鬼の首を取ったが如くTwitterに投稿するわけだ。
「イオンの店員、働かずに口笛ナウ」
日本って、なんて窮屈なんだろう。
世界の他の国がどうだかわからないけど、日本とオランダの職場におけるゆるさのギャップは相当大きい。
ちなみにオランダのスーパーのレジは9割セルフレジ。高齢者の為に有人レジも一台はあるけど、勿論レジ打ちの店員さんは椅子に座ってる。
日本のスーパーのレジの店員さん、何で立ってるんだろう?足はむくむし、意味あるのかな?
そう。いま声を出して訴えたい。
みんなで座れば怖くない、と。
経団連とかに声明すら出して欲しい。
「えー、我々経済団体は今後の日本の職場環境をゆるくするために、まずはスーパーの店員さんがレジでは椅子に座ること、及び品出しの際は口笛を吹く事を推奨します」と。
なんて妄想をしても脈々と引き継がれたスパルタ職場環境は数十年後も変わらないか。
あー、お仕事したい。