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真面目に野菜について考える
あと10日もすると県庁を退職してから1年になる。
それ以来やめ太郎は専業主夫として生きている訳だ。
昼飯と夕食を作るのはやめ太郎の仕事だ。
自ずと買い出しはやめ太郎の仕事となる。
そんな生活をしていて、ふと思った。
めちゃめちゃ野菜買ってるなと。
特にオランダに移住してからは外食も少なくなったから買い出し頻度が更に高まっている。
娘の健康と発育の為にも娘が好きなブロッコリーなんて毎度買ってる。
そしてふと思った。
やめ太郎が好きな野菜ってなんだろう?
と。
まずは個人的嗜好の前にネットから拾った統計を眺めてみたい。
少し古いデータだけれど大勢に問題ないだろう。
まずは野菜の統計って作付け面積とか出荷額とか色々見方はあるようだけれど出荷量から見てみたい。
出荷量はもちろん重さだ。
昔見たニュースの記憶だと大根が出荷量1位かと思っていたら全然そうでもなかった。人間の記憶なんて甚だ信用ならない。
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出荷量1位はジャガイモ。
圧倒的だ。2位と30%も差をつけている。
蒸し、揚げ、煮る、焼き、とバラエティーに富んだ調理方法ができるし家庭料理以外にもフライドポテトやポテトチップスなど加工品人気もあるのではないか。
確かにティーンエイジャーが喜んでバクバク食べる野菜なんてジャガイモ以外にない。
マックやコンビニでポテトは食べても野菜スティックを買い食いする高校生は見たことがない。ナス漬けも買いはしないだろう。
続いて2位にキャベツ、3位に玉ねぎ、そして4位に大根、
とここでようやく大根が登場する。
確かに我が家でも言われてみればジャガイモ、玉ねぎ、にんじんはストックが常備されている。スープやカレー、シチュー、肉じゃがなどその3種があれば何かと安心だ。
次に輸入量ランキングを見てみたい。
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輸入する位だからアボカドとかズッキーニとかちょっとレアな野菜が登場するかと思ったけど、玉ねぎ、にんじん、ねぎ、など日本でも生産している顔ぶれが登場する。日本で足りない生産量を補完したり、より手頃な価格で供給されているということか。
かぼちゃは確かに最近日本でもニュージーランド産を目にする事が多い気がする。
更に全国の県別野菜産出額ランキングを見てみたい。
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流石の北海道。
十勝のジャガイモ、北見の玉ねぎなどその広大が大地と冷涼な気候の賜物か。
意外なのが2位以下。
一瞬目を疑った。
茨城や千葉ってこんなに野菜作っているのか。知らなかった。
関東って農業が盛んなのか、はたまた東京の人口を支えるには周囲の県がカバーしないと量や流通スピードが賄えないということか。
そしてここでクイズ。
下の表を見て、モロヘイヤ、ほうれん草、キャベツが全国産出額1位の県はどこか?
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答えは群馬県だ。
高原野菜としてのキャベツは教科書に載っていた位だ。
続いて下の表を見てエリンギ、エノキ、松茸、なめこ、レタスなどが全国産出額1位の県はどこか?
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答えは長野県。
キノコで有名なホクトの本社もあるし、秋は首都圏から松茸料理を求めて観光客が押し寄せる。高原野菜のレタスは有名だ。
さて、やめ太郎の個人的な嗜好の話だ。
ベスト3は以下の通り。
3位 大根 豚や鶏と組み合わせた煮物、豚汁などに必要不可欠
2位 白菜 鍋は勿論、トマトスープもいけるし、うま煮も最高
1位 ピーマン 青椒肉絲、肉詰めなどもはや主役
なんと言ってもピーマンだ。
焼いても揚げても美味い。
ただやめ太郎は”生”をお勧めしたい。
ピーマンをザクっと切って穴に納豆をIN。
もしくは穴に鶏のつくねをIN。
なんなら何も入れるものが無い時はマヨネーズかけてもいい。
ポン酢かけて食べてもいい。
あの独特な苦味とさっぱり感、歯触り。
それだけで最高の酒の肴になる。
ただ本当に残念なことに実はオランダでピーマンは売っていない。
パプリカはあるけどピーマンはないのだ。
似て非なるものとはまさにこのこと。
はたして他のヨーロッパでは手に入るのだろうか。
もともとは中米や南米が原産地でコロンブスがヨーロッパに持ち帰ったと書いてあるから、ヨーロッパに全く存在しないわけじゃないだろうけれどもオランダでは半年間一度も目にした事がない。
謎だ。
むしろ日本で見る野菜でオランダで目にしないのはピーマンくらいだ。
長芋や里芋、牛蒡、椎茸、青梗菜あたりだってアジアスーパーに行けば売っている。ニラですらある。
なのに何故??
そんなこともあってやめ太郎はここ半年ピーマンを口にしていない。
そしてその想いは日に日に増していくばかりだ。
オランダ、もしくはヨーロッパでピーマン売っている情報があれば是非とも教えて頂きたい。
万難を廃して仕入れに行きたい。
あー、お仕事したい。