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ep.84 点々と すこし先の約束をしよう
「12月のはじめはそこにいるの?」と母に聞かれて、あんまり聞かれたことない質問だなあと思って笑ってしまった。娘、ノマド暮らしじゃないよ。事務職員だよ。
全然かわらずここで暮らしてると思うよ、と答えると、じゃあお歳暮にハムとか送っとくからね、とのことだった。冒頭の質問は「師走に旅行いきたいって言ってたからさ」と気遣ってくれたみたい。
だけど、今日みたいに気が滅入っている夜は、そんなすこし先の約束があるだけでなぜか前が向けることもあるんだな。12月もこのまちで生活を営んでいると公表したからには、どうにか(なるべく健やかに)生活していなくちゃ。ここで挫けてはハムが受け取れない。
こんばんは。たまです。あっというまに10月ラストの土日ですね…!なにしよう、選挙行って外食はしたいなあ。
ここは、小さなラジオブース、あるいは寝る前の談話室。金曜日は枕元のおとも「今夜の1曲」をお送りいたします。
今夜の1曲
竹内まりや の プラスティック・ラブ を。
心が押しつぶされてしまいそうな夜がある。脳内が空っぽなのかカオスなのか、わからない。記憶やトラウマが一気に呼び戻されてパンクしそうなあまり、もう思考する行為自体を無意識的にストップさせられているのかも。
そんな夜は、残った気力でどうにか日常生活に努める。お風呂に入る、とか、冷凍ごはんを温めて摂取する、とか最小限の生活だけでも。
そうするうちに少しずつ平穏な感情も取り戻していける気がする。人間生活を送れた、という安心も、自分の身を守ってくれるから。
とはいえやっぱり寂しさを取り除けない自分のことも仕方がなく抱きしめる。寂しい夜には寂しい音楽。今夜はこの歌を。
この1週間、密かにうれしかった仕事もあった。伝わりますようにと念じた提案メールやデザイン案が、好意的にうけとってもらえた小さな達成感。気持ちを渡しあえたようで、ほくほくしちゃった。
今週もおつかれさまでした。あなたも、わたしも。