事業計画書の重要性

事業計画書はなくてはならないものです。
融資の際に必要なだけではなくて、物件を借りる時に貸主から求められることもあります。

また、机上の空論ですが、全ての自分の思いだったり理想の形がそこにあるという事は、ある意味これからのビジネスの解答書の様なものです。

事業計画書には正解の形とか型というものはなくて、正解と言える一つの指標は融資が引き出せたか、貸主に選んでもらえたかどうかだというのが重要です。

まさに事業計画書次第でお金が銀行から1000万円借りられたり、投資家からお金を出してもらえたりする大事な根拠のある空想読物でなくてはいけません。

ポイントは簡単にかつ客観的に何故このビジネスをやるのか？そこにはコンペティター(競合)がいるのか？もしいるなら比較して強みと弱みを見出しているか。ポテンシャルカスタマー(潜在顧客)がいるのか？市場の状況を把握しているか、出来れば店舗の完成予想パースだったり、参考になる写真だったりをつけて具体的にどの様なお店にしたいか。
融資関係ならそこからさらに予想の数字を入れ込んでいきます。
曜日ごとのランチ、カフェ、ディナー、深夜における客単価と回転数、人員のコスト、忘れてはいけないのが、資金調達の内訳です。
固定費、変動費、返済予定額など計算して、利益がいくら出るのかを書きます。
悩むと思いますが、理想の予定でいいです。
あまりにも根拠を示さなかったり、現実離れした数字を入れると指摘が入ります。

完璧に作った事業計画でビジネスを始めても、大体利益は半分くらいと見ておいた方がいいです。やってみなきゃ見えてこないものもあるし、みんなも初めから計画通り上手くいっている方の方が珍しいです。オープンしてからじゃなきゃ見えてこなかった予期せぬ課題が山ほどでてきます。

安心してください。
手元に解答書があります。
出来るだけそれに書かれている事をやる工夫や努力をしていけば、いつかはそうなります。

事業計画書を書くのは楽しいです。
まだ始めていない事業計画書もいくつか手元で温めてます。バルニバーニの佐藤裕久社長の本を昔読んだ時に、毎晩、事業計画書を書いていたと書いてあったと思います。そんなに出てくるもんかねと思っていましたが、毎晩とはいきませんがアイデアは湧いてきます。
慣れれば書くのは億劫ではなくなります。
楽しい空想読み物として実際にパソコンの中に書き上げておくといつでも引き出せるので便利です。

過去に何人かいつかは自分のお店をやりたいと言っているスタッフにイエモルトハウスなどの事業計画書をあげた事があります。書き方のベースとして自分も最初にあったらいいなと思ったので。
結果、すぐに辞めてしまいました。タイミングなどもあるとは思いますが、その子たちはいい辞め方と言えるものではなかったなと思います。ただ、それをベースに自分なりに考えて頑張っているならそれはそれでよしとしようと考えてます。

なので、あまり人にあげるもんじゃないなと今では思います。いや、最初から見せるつもりで作ってもいないし、ましてや他人にあげるなんて事はした事なかったのですが。

いつでも見れる解答書、店の取扱い説明書の様なものなので、今でも度々読み返しています。

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