士業の皆さんへ。マネーフォワードが「士業コミュニティ」で目指すゴール
こんにちは、『マネーフォワード クラウドシリーズ』の士業向けプロモーションを担当している大島です。7/5(金)に開催した「士業サミット2019」の責任者をつとめました。
士業の皆さんを中心に約300名の方にお越しいただいた今回のイベント。その目的はマネーフォワードと士業の皆さんで、会計業界の未来を一緒に考える場を作ることでした。今回は、このイベントを開催するに至った背景をお話します。
自己紹介
士業サミットの責任者をつとめた私ですが、実はつい3カ月前の2019年4月にマネーフォワードに転職してきたばかり。右も左もわからないままイベントの企画と運営を任されることになりました。
冒頭でもお話したとおり、私が所属するチームは士業にフォーカスしたマーケティング活動を行っています。私たちのチームのミッションは、「士業の皆さんへの情報提供と関係構築」です。特に今は「関係構築」を強化しています。
事業拡大の裏で浮かび上がった課題
「以前からマネーフォワードは士業との関係を重視していなかったっけ?」「なぜ改めて関係構築を考えるようになったの?」と疑問に思われる方もいるかもしれません。
もちろん、これまで営業や開発、カスタマーサポート、マーケティングメンバーも、それぞれの立場で士業との関係構築に取り組んできました。
しかし、『マネーフォワード クラウド会計』のリリースから5年半。会計以外にも給与や経費など多角的にサービスを拡充してきた結果、当初26事務所だった士業のパートナーは、ありがたいことに128倍に増え、今や3,334事務所にまで拡大しました。
このままの体制では、パートナーの士業全員にちゃんと意思を伝えることや、その先にいるエンドユーザー(企業)のサービス利用を最大化する提案を行うことは到底できない……。こんな課題を抱えるようになったのです。
中小企業が本業に集中できる環境を、士業と共に創る
こういった背景があり、士業の皆さんと向き合える体制を作り直し、しっかり信頼を築いていこうというのが、先ほども触れたチームのミッションである「士業の皆さんへの情報提供と関係構築」につながっています。
士業との関係性を重視するのはチームだけの話ではありません。『マネーフォワード クラウドシリーズ』の営業、マーケティング、カスタマーサクセスなどを含む事業推進本部のミッションは「中小企業が本業にこそ集中できる環境を、士業と共に創り、日本をもっと前に!元気に!」というものです。
私たちマネーフォワードはテクノロジーの力でそれを実現していきたいと考えていますが、私たちだけではほんの一部の企業にしか手が届きません。本気で日本全国の中小企業を盛り上げていくならば、中小企業の事業に深く関わっている士業の皆さんの協力が不可欠です。
「顧問先企業のお金の流れを知っている士業だからこそできる提案がある」
士業の皆さんとともに生み出せる価値を改めて認識した私たちは、士業の皆さんと議論や情報交換ができる「士業コミュニティ」を立ち上げることにしました。そして、私たちの意志を士業の皆さんにちゃんと伝える場として、そして会計業界の未来を考える場として、「士業サミット」を開催することになりました。
士業サミットを全国5都市で開催
今回の士業サミットは、「士業の未来は、日本の未来だ。」というテーマのもと、全国5都市の会場で同時開催しました。
マネーフォワードがプレゼンしたセッションは、「キャッシュレス」「AI」「5G」などのテクノロジーの台頭で、会計業界がどう変化し、士業はどう向き合うのか?マネーフォワードはどうサポートしていくのか?を共有する場となりました。
また、各都市の会場では、『マネーフォワード クラウドシリーズ』を利用した事例を共有することで有益な活用方法を知ってもらったり、士業の皆さん同士が交流していただける懇親会を設けることで士業の横のつながりも創出できました。
実施後のアンケートでは、「マネーフォワードと共に作る未来像が描けた」「代表の意思やビジョンが伝わった」というご意見をいただきました。今回開催した目的の一つである私たちの意思を伝えられたと感じると同時に、士業コミュニティの企画につながる示唆もたくさん得られました。
忘れてはいけないのは、ここが終着点ではなく、スタート地点だということ。税理士事務所や会計事務所の在り方が変わっていくことに対して、私たちはテクノロジーの面だけではなく、全方位的に考え、士業の皆さんをサポートしようと決意を新たにしました。
※当日のプログラムについて詳しく知りたい方は、こちらのレポートをご覧ください。
士業が顧問先企業の「社外CFO」になる未来
意志表明の場としての士業サミットを経て、本格的に士業コミュニティも動き始めます。士業コミュニティでは、マネーフォワードから士業への一方的な情報提供ではなく、双方向的な勉強会や情報共有を通じて、事務所ごとに価値提供の差別化を考える機会であり、士業と士業の横のつながりを強化をすることが目的です。
そして、士業コミュニティで最終的に成し遂げたいことは、士業の皆さんが「顧問先企業の社外CFO的存在になる」ことです。士業の会計業務はAIやビッグデータの活用で、入力などの作業はさらに効率化されるでしょう。それにより創出された時間は、顧客である企業への価値提供に充てられるようになります。
そうすると、これまで以上に顧問先企業の経営戦略などの提言やコミットメントが期待されるようになるでしょう。そういった士業による顧問先企業の価値創造に、マネーフォワードも共に考え実践していきたいと考えています。中小企業にとって一番の価値とはなにか。それを士業の皆さんと模索し、事務所自らがアクションを起こしていける土壌作りを目指していきます。