映画「シン仮面ライダー」感想
※ネタバレを含みます。
あらすじ
感想
ちょっと前にシン仮面ライダーを観てきました。仮面ライダーシリーズの中で見たことがあっておおよそ内容まで把握しているものが仮面ライダー龍騎、555、Wの3作でいずれも平成ライダーものだけでしたが、そもそもの仮面ライダーってどんなお話なんだろうという好奇心と、庵野監督の作品が好きなので予告の段階からかなり楽しみにしていた作品です。
戦闘シーンでショッカーがやられる時に思った以上に血(体液?)が出るあたりや、ライダースーツを無理やり脱ごうとした本郷猛の体が改造されて酷い状態になっているあたりとかに結構ショックを受け、なんというか特撮だけど子供っぽくなくてリアルな仮面ライダーだったので冒頭のあたりで既にもう見てよかったな〜と思ってました。
登場人物のほとんどが最後は死んでしまうというところもリアルで重めで個人的に好きです。その辺は平成初期のライダーシリーズでもシビアな物語の展開をしていたのでイズムを引き継いでいたのだな〜と今になって思いました。仮面ライダーはゴレンジャーものとは違って実は少し悲しいというベースがあってこそぐっとくる気がしています。
それから浜辺美波がめちゃくちゃ良くて!ほぼ見た目は綾波レイだったのでエヴァが実写化するときは絶対彼女にやって欲しいと私は思います。透明感すごくてめっちゃ儚い。セリフ量も人一倍多くて頑張ったんだろうなと思いました…前半なんかほぼ彼女しか喋ってなくない?と思ったくらい。
これは仮面ライダー自体に関係ないことですが、シンシリーズは世界が微妙にリンクしているように作られているところがいいです。竹之内豊が出てきた時に出たーーってなりました。こういう見た人に考える余白を残している、考察しがいがあるような作品が好きです。オタク心を分かっているなと思います。
観てしばらく経った後に、当時テレビ放映していた仮面ライダーの1~4話までを収録したDVDを手に入れたので観てまた感動がありました。シン仮面ライダーは、シーンの画角やロケーションなど、ほぼほぼ当時を再現していたということ。当時の映像を観ているはずなのにこれシン仮面ライダーでも見た場所!となることが多くて、改めて監督のこだわりを感じて感動しつつ、こだわりが強すぎて怖いとすら思いました。笑
しかも当時の仮面ライダーも普通に面白いし、ショッカーからは当時から血が出ているし、やっぱり思いっきり子供向けには作られていない感じがする。これはもう原作の石ノ森章太郎の仮面ライダーを読むしかないなと思います。
でもルリ子さんはやっぱり浜辺美波のルリ子さんの方が好きだな・・・
印象に残ってるシーン
付いてくるサイクロン
本郷猛とルリ子さんが二人で並んで歩いているシーン(アジトに戻る時?)に後ろからバイクが付いてきていた。あれは…?筋斗雲とかモビルスーツみたいな扱いで持ち主の一声でついてくる的なもの?わからないけど犬みたいでかわいかった。
↓調べたらこういうことらしい!ホンダすごい!
https://twitter.com/alienmetron_cap/status/1637424207327031296?s=46&t=vEmGufHo1lsT838SYeqL-w
一瞬だけ映る遺体の顔「狩野英孝…?」
見間違いじゃなければサブリミナル効果か何かかと思うくらい一瞬だけ遺体の顔が映るシーンがある。(斎藤工が遺体を覆ったシートの顔のところを捲るところ)
その顔が英孝ちゃんにしか見えなくて、エンドロールで名前を探したけどいなかった…。もしやあれは安田顕だったのかな…?だとしたら安田顕の扱いどうなってんの…?笑
おわりに
仮面ライダーは学生時代に上にあげた作品で沼ってしまった過去があるのでまたハマりそうで怖いです。一文字隼人がどうなっていくのかとか気になりすぎるし…。
巷ではシンシリーズの中では今作はあまり評判がよくないみたいですが、個人的には過去2作に勝るとも劣らない、全体的に渋くてかっこ良くて観て良かったと思います。
そしてシンシリーズがこれで一旦終わってしまったのが寂しいので、(先日放送されていたドキュメンタリーで賛否両論あったみたいですが)また庵野監督の作品が観たいので、期待したいと思います。
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