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【自己分析・モチベ・カルチャーフィット】仕事続けながら1年半かけて営業マンからエンジニアへ

はじめに

この度、2021年7月頭に念願のアグリテック(農業×テクノロジー)の自社開発スタートアップ企業から内定をいただくことができました!

実はプログラミング学習を始め、転職を意識し出したのは2020年1月末でしたので、転職成功までに実に1年半もかかっています。

そこで、

なんでエンジニア目指そうと思ったのか?
モチベーションはどう保ってたのか?
どうやって仕事と両立してたか?
転職活動時のスケジュールは?
面接で自分らしく話すためにしたことは?

等々、書き連ねてみようと思います。

転職するにはこういう風に勉強して、こんな感じのレベルのポートフォリオ作れば良いよ!!といったテクニック系の記事は、転職を成功させた皆様が既に多く残してくれているので、本記事ではそこには細かくは触れません。

あくまで学習前・学習中の気持ち的な面に焦点を当てて書き連ねたいと思います。また、私が内定をいただいた面接では技術力云々より、120%カルチャーフィットを感じました。実際に代表の方に「想いがうちと本当に一緒」とも言っていただけたので、どうやって自己分析を行なったかにも焦点を当てたいと思います。

へえ〜こういう人もいるんだ〜くらいの読み物になれば幸いです。

簡単に自己紹介

性別:メンズ
年齢:24歳(社会人3年目)
出身:神奈川県(大学卒業までは神奈川に住んでいましたが、就職を機に地方へ)
大学:明治大学 農学部(専門は園芸学でイチゴの研究してました。)
前職:畜産業界で営業職(家畜の餌の販売)仕入、在庫管理、運送手配、経理処理、販売と全部一人でやります。個人商店みたいな感じです。
趣味:バドミントン(中高大+社会人1年間やってました。精神力の源泉です。プログラミングとの出会いをきっかけに離れました。)
プログラミング歴:2020年1月末からHTML、CSS、jQueryを学び始め、2020年5月にはweb制作用のポートフォリオを作ってみました。
2020年6月からサーバーサイドに興味を持ち始め、ProgateにてRailsを学び始めました。
2020年7月から1.5ヶ月程かけてRailsチュートリアルを2周し、もっと学びたい!ということで、2020年8月半ばからプログラミングスクールRUNTEQに入学しました。
2021年1月からポートフォリオ(Rails×Vue)に取り掛かり、3.5ヶ月もかけ完成させる。
2021年5月自己分析をやりまくり、2021年7月にアグリテック企業から内定を頂く。
・Twitter:@_naka_no_mura_

なぜ農業系に興味があり、なぜエンジニアを目指そうと思ったかを語るには大学受験まで遡らないといけません・・・語らせてください。

<補足>

正直、面接の場では技術力以外のスキルで戦った感が強かったです。
とは言え、ポートフォリオもちゃんと思い入れのあるものを作りましたし、それなりに苦労して頑張って作りました。

ポートフォリオ周りの話は詳しくは本記事では触れませんので、詳しくは下記をご参照くださると幸いです。


なぜ大学は農学部へ?

高校は普通科で、学力もまあ普通くらいの高校に入りました。
この高校に入った理由は、体育祭とマラソン大会が大嫌いだったので、それらが無いというのと、ほど良い学力レベルで、同じ中学から他に行く人がいないような高校を選んだらヒットしたからです。

そこから大学は農学部に絞って受験したわけですが、理由は単純に食が好きという理由と、ウェイウェイのイメージのあった文系は絶対嫌だったのと、パソコンが嫌いだったから理工学部は眼中になかったという理由です。

このように、なにか大事なことを決断するときは基本的に消去法でした。
あまり自分の意見を持っていなく、高校では金魚のフンでした、完全に。

大学生活で農業に向き合う

大学生にもなると、みんなで一緒に居ないとハブられる!みたいな恐れもなくなり、結構気楽に大学生活を送っていました。
学科内に気の合う友人も数人居ましたが、あまり授業に来ず、試験前だけ出席して過去問で乗り切る系の友人が多かったです。

なので講義は基本一人で受けていましたし、ノートとかはしっかりとって、友人たちに貸す側の人間でした。学費は親が払ってくれていたので、サボってバイトして遊んでるというような倫理に反した行動は、自分は絶対したくありませんでした。

でも悔しいことに、試験前だけ出てる人たちの方が楽に単位とっちゃうもんなんですよね。

そこであるとき「せっかくちゃんと講義出て学んでるなら、この学んでることをちゃんと活かせる職業に就きたいな」と思い始めます。大学1年生です。

そこで農業系の職業を色々調べていると、農林水産省と県庁の農業技術普及員がヒットしました。これだ!と思い、公務員試験について調べまくって、試験に必要な知識を付けられる講義を中心に受講するようになりました。学問自体も非常に面白いと感じていました。大学2年生です。

研究室選びも「農業系の公務員試験に有利かどうか」で選びました。所属していた研究室では、施設園芸(ハウス栽培・路地栽培・植物工場)を学びました。研究以外にも、ゼミ研修で実際に農家さんのもとへお伺いし現場を見せてもらったりしていました。

他にも「農学部入ったのに農業やらないとか入った意味ないよね」という思考で、農家泊まり込みインターンシップに参加して、トマト農家さんで営農に携わりました。

このように実際に自分で栽培してみたり、実際に現場へ行くことで様々な農業経験をしてきました。

現場に行って特に感じたことは、地域によってレベルが二極化されていることです。

ある地域では、栽培環境や生産量の共有サービスや、自動環境制御システムなどのITを活用して、地域全体で営農に携わっているところ。

また一方で、素晴らしい技術をお持ちなのにIT関係とは無縁で、後継者不足に悩むご高齢の農家さん達にもお会いしてきました。

こういった課題の解決に貢献したい!困っている農家さんのために働きたい!との思いで、独学で本気で公務員試験の勉強と研究に打ち込んでいました。大学3年生です。

【現役】公務員試験失敗

そして迎えた公務員試験本番、筆記試験は全て順調に通りました。しかし面接対策と自己分析が甘々だったのが原因で、面接は全落ちしました。国家総合職、国家一般職、県庁、市役所、全てです。

一方で、一緒に公務員勉強を頑張っていた研究室の同期2名は、1人は農水省の技術系へ、1人は県庁の技術職員へ内定が決まりました。

正直めちゃくちゃ悔しくて久しぶりに泣きました笑

公務員試験とは別にJA関係を受けていたのですが、専門の園芸学とは違えど、農家さんに近い距離で働ける畜産関係の会社に内定をいただき、そこに入社することになりました。

大学院に行って公務員試験を受け続ける道もあったのですが、第一の目的が「公務員試験を受けるため」というのでは研究は続かないと思いましたし、なにより対人コミュニケーションが致命的だったので、早く社会人になって社会に揉まれてコミュニケーション力を鍛えねば!と思って入社することに決めました。

【社会人1年目】公務員試験に再挑戦するもリベンジならず

こうやって普通に民間に就職したわけですが、公務員試験を諦めきれず、ずっと勉強は続けていましたし、農業関係のイベントごとには足を運ぶようにしていました。

そして社会人1年目、公務員試験に再挑戦するも、またもや面接で落ちました。確かに営業職だけど、まだまだ仕事やってるっていうレベルじゃないしなーと自分を慰め、また翌年受けよう!と勉強を続けました。

あるとき初ソロ富士登山に挑戦し、価値観が変わる

ただ面接に落ちた直後、更なる事件が起こります。当時お付き合いしていた恋人に振られました。
もう気持ちは完全にポッカリ穴が空いたって感じでした。

このままではやばい!何か気分転換せねば!ダークサイドに落ちてしまう!という使命感に駆られ、ずっとやってみたかった富士登山に挑戦してみよう!と、急に意気込みます。

ソロで、しかも初めての登山です。内心びびっていましたが、登ってみたら「あれ?意外と行けるもんだな」というのが感想です。確かに一人でキツかったですが、ちゃんと山頂でご来光も見ることができました。

このときの経験から、ひとつ自分の中に、新たな価値観が生まれます。「食わず嫌いしないで挑戦してみたら意外と楽しいこともある」という価値観です。

思えば、高校も大学もその他諸々、基本的に消去法の人生だったことを振り返りました。

そこで新たに身についたこの価値観を無駄にはしたくない!との思いで、今まで出来ていなかったことに取り組み始めます。

「失敗してもすべて人生のネタになる」という精神のもと、自分を開放し始めました。

会社ではちょうどこのときから、やっと自分の意見を持ちながら仕事に取り組めるようになりました。すると、ひたすら辛かった仕事もリズムを持ちながら捌けるようになり、やりがいも感じられるようになりました。

プログラミングに出会う

食わず嫌いしない精神を身につけ取り組んだ中に、プログラミングがありました。とにかくパソコンの苦手意識がありましたが、やってみたら案外面白い。

ProgateとRailsチュートリアルを独学で完了したあたりで、会社のある課題に対して「これをシステム化して解決できないかな?」と思い始めます。

ある課題というのは「販売した餌に対する農家さんからの声が、クレームのときになって初めて聞こえてくる、逆に言えば、クレームのときしかフィードバックがない」ということです。

そこでこの解決法を考えました。「販売した餌に対する農家さんからの評価をデータに蓄積すれば、農家さんごとの嗜好性が目で見て分かるようになって、満足度も上がるし、クレームも減るのでは?」と考えました。

これをシステム化したい!と思い、Railsチュートリアルを終えたレベルの私は、会社にこのサービスを提案してみます。

すると会社の返答は、「一人で作れるの?セキュリティ面は?君がいなくなったら誰が管理するの?他部署へも許可もらわないとだよ?農協にも協力もらわないとだよ?」です。もちろん会社にエンジニアなどいません。

確かに一人じゃ無理だし技術力も全くないし無理だわ・・・となりました。

しかし、プログラミング自体はもっと学びたいと思っていましたし、会社の不便なことを何かシステム化してやろう!そして自分が居た証を作るんだ!との思いで、RUNTEQというプログラミングスクールに入学しました。

(ここでちょっと宣伝・・・)

数あるプログラミングスクールの中からRUNTEQを選んだのは、ちゃんと時間をかけてステップを踏んで学ぶというのを謳っていたことと、就職活動までサポートしているということと、大々的に広告を打ち出していなかったことの3つです。

時間がかかると謳っていたものの、正直私にとっては「1年で良いんだ!ハードル低いな!」というのが最初の感想でした。散々公務員の勉強してきてたので正直短く感じました。
数ヶ月でエンジニアに転職!と謳っているスクールも多々ありましたが、私は仕事を辞めるつもりは毛頭ありませんでしたし、RUNTEQであれば、仕事と両立しながら進められるスケジュールも考えてくれました。

また、公務員試験は独学で行なっており、面接時の情報収集で苦労したので、お金を払って情報収集できるなら安いものだ!と思いました。

最後に広告ですが、広告料てめちゃ高いらしいんですよね。個人商店みたいな営業職を経験しているので、いくらで仕入れてマージンをどのくらい乗っけて、いくらで売ってどうやって儲けるのか?みたいなのを意識するようになってました。なので広告料はほぼオンされてないのかな?と思って信頼できました。

バディによる学習中のモチベーションサポートから、キャリアアドバイザーによる就活支援や、現役講師のイベントなど、学習課題以外のサポート面も充実しているスクールで、超おすすめです!私は、校長の菊本さん直々に助けていただけたこともありました。

一緒になって悩んでくれるし、一緒になって喜んでくれました。
熱血!みたいなイヤらしい営業というより、熱い想いを内に秘め(たまに溢れ出てます)、丁寧に接してくれる方々であり、本当に感謝しています。

何か少しでも恩返しができることがあればと思い、この記事を書いてるまであります。この人たちのためなら何か力になりたい!と思ってます。

(このリンクからRUNTEQに説明会申し込み〜入学すると1万円引きになります!)

(宣伝終了)

ただ、スクールで学習を続けていると、プログラミングって奥が深いんだな〜と思う反面、先に挙げた、会社の課題解決システムを一人で作ろうとしていた無謀さを痛感しました。

【社会人2年目】またもや公務員落ち & 農業×ITの可能性を再確認

一方で、3度目の公務員試験にも挑戦していました。

しかし結果は、またもや面接で全落ち。さすがに3連続で受からないと、色々考え始めます。正直三度目に受けた面接では、営業職やっていたのもあって、それなりに話せたと思っていました。

でも「面接で落ちるってことは、そもそも官公庁という組織が自分の考え方と合ってないのでは?」と思い始めます。
官公庁は基本トップダウン形式ですし、前職もそうでした。

そこであるとき、研究室の同期2人に話を聞いてみることにしました。農水省に勤めている子と、県庁に勤めている子です。例の2人です。

2人とも言っていたことは同じで「今、波に乗っているのはスマート農業だね」と。ただ、もちろん内部にエンジニアがいるわけではないから、委託して開発してもらうのが普通だそう。

ただ、農業に全く関係のない方々が開発するわけなので、なかなか伝わらないし、完成してもどこか痒いところに手が届かないような・・・と言っていました。

これだ!と思いました。大々的に「農業問題に向き合ってます!スマート農業推進!」といっているのは官公庁ですが、それらを開発するのはエンジニアなわけです。要するに、結局必要なのは技術力と、農業への理解であると感じました。
つまり、農業畑出身で、開発もできる人がいれば、本当に農家さんに必要とされるサービスを提供できるのでは?と思いました。

思えば、前職でもコンテナ在庫管理サービスを委託したことがあり、中々理解してもらうよう伝えるのが大変で、できたシステムも結局使いづらくてイマイチという経験をしてきました(委託側の経験をできたのは貴重な機会でした)。

現場にも足を運んで農家さんと会話を重ねて、本当に必要なものを農家さん目線で開発できる、そんなエンジニアになりたい!と確信しました。

ここまで非常に長く語ってきましたが、これが私がエンジニアになりたい理由であり、なりたいエンジニアの理想像です。

転職活動時のスケジュールと退職報告のタイミング

前職は、基本的に月単位で同じような流れで、ざっと下記のようでした。

第1週目:棚卸
第2週目:先月の実績集計や報告
第3週目:原料の情勢発信や価格発信
第4週目:出張や会議多め

どの日にちにこういう業務をやる、と決まっていたので、好きな時に有給が取れないんですよね。
就活を本格的に始め、面接がどんどん入るようになると、どう考えても仕事と両立できません。有休消化期間に就活を行うのが理想でした。

なのでポートフォリオが完成するであろうタイミングで有給消化期間に入れるように、退職の計画を進めていました。

2021年1月からポートフォリオを作り始め、開発期間を3ヶ月と見積もりました。

且つ、4月頭に行う会社の年度末決算のタイミングで自分が抜けると確実にお世話になった先輩方に迷惑がかかることが想像できたので、決算は自分で対応すると決めていました。

また、上層部が人事異動の話を本格的に始めるのが1月末であったことも考慮しました。

これらを全て鑑みて、1月半ばのタイミングで「4月末に最終出勤として、5月は有休消化期間に充て、5月末退社としたい」と上司に報告しました。

もちろん何度も引き止められましたが、熱く語りまくって、真摯に対応しました。会社側の都合もちゃんと考慮して話したので、いざこざになることもありませんでした。

ただ、結局、4月半ばに大クレームが発生し、決着が着くのに1ヶ月程かかってしまい、当初の予定より1ヶ月ズレこみました。なので実際の最終出勤日は6月の第1週目の最後で、有給消化期間に入れたのは6月の第2週目から、退職は6月末でした。
(普通退職するときって、引き継ぎして少しずつ仕事減っていくと思うのですが、私の場合、最後まで普通に仕事してました笑)

正直、面接が急に入っても、クレームで出張が急に入るのが怖かったので5〜6月は非常に動きにくかったです。なのでひたすら自己分析と企業研究に注いでいました。

完全に有休消化期間に切り替わってから、面接を入れ始めた感じです。

退職後も、元上司へは内定が決まったという報告をし、喜んでくれたので、非常に良い関係性を保てたなと感じています。もちろん円満退社もできました。
しかも、内定先の商品とか良さげなのあったらこっちに紹介してね、お客さんにも話してみることはできるから、と言ってくれました。

前職のつながりが活きたら、新しい職場では営業としても活躍できるのかな?と、イヤらしいことも考えています。

面接で感じたカルチャーフィット

アグリテックの企業さんと面接をしたのですが、1時間、ほぼ農業の話をしていました笑

「こういう課題をこういうシステムを作れれば解決できると思うんですよね〜。そうしたら今後こんなことにも派生して、こんなことにも役に立てますよね。やっぱそのためには現場にも足を運んで農家さんの声を吸い上げていきたいですよね。」みたいな話をしていて、どんどん話が膨らんで行きました。面接というより、居心地の良い飲み会、といった雰囲気でした。

前職や、官公庁の友人たちの話もして、是非この繋がりもフル活用して事業拡大に貢献したいとお伝えすると、「是非!頼みます!」と仰ってくれました。

私は「誰のために仕事をするのか?なぜ開発をするのか?」という部分を非常に大切にしています。

仕事の本質は「誰かの不便や課題を解決すること」であると考えています。

業種や職種が違えど、解決するための手段・道具が異なるだけで、この本質はどこも基本的には同じだと私は考えています。

面接の場では、エンジニアになってプログラミングで何を解決したいか?という部分にフォーカスしてお話しすることで、上記のように話が膨らんで行ったわけです。

プログラミングができる代表の方も同じようなことを仰っており、コードを書くのはもちろん当たり前だけど、あくまで道具であって、何を解決するかを大事にしたいと、お話ししてくださいました。

今までつらつらと書き連ねた私の思いも(学生時の経験や公務員試験の話)、その場でそのままお話ししたところ、農業に対してこんなに想いがあるんだな、と納得してくれたと感じました。

もちろん面接やカジュアル面談の前には、企業の製品やブログ、面接官のプロフィールは読み込んで行きました。

その上で、企業が大切にしていることや、面接官の経験等と重なる自分の想いを、体験ベースでお話しするようにしました。

なんのためにサービスを作るか?というサービス思考は、RUNTEQにおいてポートフォリオを作る際にも大いに役に立ちました!
そしてRUNTEQの指導方針もサービス思考だったりするので、プログラミングスクールのカルチャーフィットも感じました。

なぜ仕事を辞めずにプログラミング学習をしたか

エンジニアを目指すにあたり、現職を辞めてプログラミングにフルコミットされる方もいますが、私は仕事を続けていました。

なぜなら前職から学べることもたくさんあったからです。

富士登山後は、正直仕事も楽しいと思えていました。その理由は自分の意見を持つようになったことと、自信を持つようになったことです。とりあえずやってみよう精神と、失敗もすべて後にネタになる精神も大活躍しました。

すると、電話対応の受け答えもあるときから良くなったと言われるようになり、仕入元ともガンガン交渉したりと、ちゃんと営業マンしていました。

いわゆる社会人力みたいのが鍛えられたと思っています。
メールの早めの返信だったり、尖らないような言い回しだったり、根回し力だったり、雑談力だったり、表情を豊かにすることだったり、声のトーンを調整する力だったり、身振り手振りで説明することだったり、清潔感だったり、小さなことでも何事も学びでした。金魚の糞だった学生の時の自分を変えたくて頑張っていたのが少しは実ったと思っています。

(営業歴2年だけだろ!とは言わず多めに見てください。誇りを持って仕事に取り組んでいましたし、ちゃんと農家さんのために業務を遂行していました。)

その場でしか学べないことがあると信じていましたし、ここでなら自分を変えられる!と思っていたので仕事は辞めませんでした。

また、前職でも自走力を鍛えられる環境であったからです。

1年目のときのOJTは小さいお子さんがいる女性社員で、時短勤務だったため、短い時間の中で凄まじい量の仕事をこなしていた。

なので都度質問するのは時間を奪うことになるため、自然と自分で過去のやりとりとかを調べて仕事を進めるようにしていました。

本当に検討もつかないときは「こういう風に進めたくて、今こんな感じで、相手はこう言ってきていて、過去の調べたらこんな感じだったので、僕はこうした方が良いかなと思ってるんですけど、先輩ならどうします?」と質問するようにしていました。

これ、現役エンジニアに質問する時と同じなんですよね。RUNTEQの講師人に質問するときもそうでしたし、teratailでもこんな感じのフォーマットになってますよね。

これをプログラミング関係なく業務で身につけられたのは、仕事を続けていて良かったなと思っています。

どうやって仕事と学習を両立していたか?

営業職だったので、正直、就業時間も変則的でしたし、クレームで急に出張が入って学習時間がなかなか取れないなんてことはザラでした。
もちろん有給なんて好きな時に取れないし、有給とっても電話は鳴るのでその対応で午前中終了なんてことも。

ですが、プログラミング学習は続けられました。

その理由は、散々公務員試験の勉強をしていたので隙間時間で学習する癖がついていたことが大きいと思います。
いつ学習するのが自分にとって一番効率的かとか、何時間寝るのが一番パフォーマンスが上がるかとかは既に分析済みでした。

隙間といっても、さすがに10〜15分じゃ全く進まないので、出勤前と帰宅後です。
朝は5時起きで1時間半コードを書いてから出勤、帰宅後は自宅筋トレしてリフレッシュしてからコードを書くようにしていました。

注目してほしいのは自宅筋トレです!
自宅での筋トレは、周りと比較せずに過去の自分と比較する癖をつけることができます。筋肉は絶対に絶対に絶対に裏切りません!
やったらやった分だけ身体もメンタルも自分を成長させてくれます。

ジムトレももちろん良いですが、上には上がいることを目の当たりにすることになるので、メンタル的におすすめはしません(個人の意見)。

プログラミングって、Twitter見てると「数ヶ月でエンジニアに!」といった報告ツイートで溢れているので心配になっちゃうんですよね。

でも、周りと比較せず過去の自分と比較する癖がついていれば「人は人、自分は自分」と割り切れることができます。皆それぞれバックグラウンドが異なるので、ある一部分だけを切り取って他人と比較するのは過去の自分が可哀想です。

筋トレ、おすすめです。本当に。自重で腕立て、腹筋、スクワット、なんでも良いです。15分とかでも良いです。

そして、会社で疲れた脳をリフレッシュするにはもってこいなのです。仕事だけしてたら、脳は疲れてるけど、身体は意外と元気ってことが多いです。

その状態で睡眠に入っても、良い睡眠は取れず、朝起きるのが遅くなって勉強時間が取れない、という負のループに陥ります。

また、朝の学習の前には、起きたら散歩するのがおすすめです!

朝に散歩して日光を浴びることにより、セロトニンが増えて、交感神経に切り替わり、活動モードに切り替わります。

こういった生物学的に立証されていることは、取り入れないと本当にもったいないです。

過去にブログを書いていたので、詳しくはこちらをご参照ください!

Twitterでこんなツイートも見かけました。

筋トレしてテストステロン増やしましょう!

どうやって1年半もモチベーションを保っていたか?

人によっては「1年半もかけ過ぎじゃね?」と思うかもしれませんが、私にとっては公務員試験の道のりと比べると、圧倒的に短かったです。

なのでモチベーションが途中で落ちるということはほぼなかったです。
というより、忙し過ぎて学習時間の確保に必死でした。

強いて言うなれば、上記の、散歩や筋トレを組み込むことで、気持ちが沈んでいくことを食い止めていたのは大きいかもしれません。

あと、花を飾るのもおすすめです。

私はプログラミング学習を始めてから、部屋に花の一輪挿しを飾っています。改めますが、独身一人暮らしのメンズです。

花の良いところは、部屋に色を与えてくれる、毎日必ず変化がある、一輪数百円で買える、花を買いに行くことが外に出る口実になる、花屋さんで店員さんと話すことで雑談力が鍛えられる、新たな趣味になる、と、たくさんあります。

気分が落ち込んでいる方、ぜひ一輪挿しをオススメします!
花瓶はダイソーにも売ってます。

自分らしさを大切にしたい

「人は人、自分は自分」と先ほども書きましたが、私は自分らしさを大切にしたいと思っています。

誰かに負けたくない!と思っている限り、同じレールでその人の背中を追いかけることになるんですよね。

そうなるとどんどんネガティブになっていきます。やはりプログラミング学習においてはメンタルコントロールは非常に大切でした。

例えば私であれば「畜産関係の営業職でクレームに追われつつもなんとか勉強してエンジニア転職目指している24歳の若者」です。たぶん他に探しても99%居ないと思います。

私が好きなアーティストでHircrhymeというユニットがいます。
「パーソナルCOLOR」という曲があり、その中で「赤×青で紫」という歌詞があります。これがめちゃめちゃ好きです。一つだけ見たら他の人には勝てないけど、色々混ぜると自分らしさになる、ということです。

ほぼないですが、ネガティブモードになったときは良く聴くようにしています。

他にも、アナ雪の「Let It Go」や、グレイテストショーマンの「This Is Me」は本当におすすめです。

「Let It Go」とか「レリゴ〜」と口ずさむことはあっても、ちゃんと歌詞聞いたことある人は少ないのではないのでしょうか?実はよ〜く聴くと本当に勇気をもらえる曲となっております。超おすすめです。

長所と短所

ここまで読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが、私の長所は目的のために粘り続ける継続力と精神力です。一方で短所は長々と継続しているが故に、どこか最後は詰めが甘くなる(面接対策とか)ことです。

自分の過去を思い返してみると、自然と長所と短所は見えてきました。

短所への対処法としては、
・7割くらいでファーストゴールを設ける(7割で報告等してフィードバックもらって修正なり)
・時間をかけた=良いことだと思わない
ようにしています。

これは過去の教訓から出来上がった対処法で、前職では大いに役立ちました。ミスも減るし、万が一ミスっても時間に余裕があれば周りがカバーする時間も取れます。

正直、アグリテック系の企業てそもそもそんなに数がないので、今回面接の機会をくれた企業を逃したら絶対に次はない、と思っていました。

今まで詰めが甘くて逃してきた苦い思い出を教訓にし、仕事で培ったテクニックを注ぎ込みました。力を発揮できず落ちるという経験は本当に辛いですから。

まとめ

ここまで長らくお付き合いいただきありがとうございます。

超簡単にまとめると、

・消去法で農学部入ったけど
・色々あって農業に魅力を感じて
・公務員目指して落ちたけど
・初ソロ富士登山に挑戦したことをきっかけに
・食わず嫌いしない精神と失敗も全てネタになる精神を身につけ
・プログラミングに出会い
・会社でシステム開発できないのと同期の話を聞いたことをきっかけにアグリテックを目指し
・面接では業界に対する想いを語りまくる
・超カルチャーフィットして無事内定をいただく

こんな感じでしょうか笑

「努力は必ず報われる」という言葉がありますが、結果が実るまで努力し続けていたら、結果、報われていた、という感じかと思ってます。
人によって能力だったりバックグラウンドが違うので、努力の量や期間は人それぞれだということは、ずっと忘れないでいたいと思います。

最後に

転職活動を通じて、自己分析って本当に大切だなと思いました。

大学2年生のときから公務員の技術職員を目指していたので、納得のいくキャリアになるまで5年くらいでしょうか。本当に泥臭くて辛かったですが、その場でしか経験できないことを大切にしてきて良かったです。

公務員の技術職員として働けていないことには、もう吹っ切れています!
おかげで勉強習慣がついていましたし、時間をかけても最後に詰めが甘いと全てがパーになるという教訓から今があると思っています。
公務員試験に失敗して前職に入らなければビジネス目線も学べなかったわけですし、システム化してやる!だなんて思うこともなかったと思います。
そして、急に初ソロ富士登山を思いついて、登山グッズを買いにアウトレットに駆け込んでボーナスを注ぎ込んだ、あのときの自分に拍手したいです笑

めちゃめちゃ遠回りしましたが、今考えると無駄なことはひとつもなく、すべて繋がっていたなあと思っています。

業界で絞らずに就職活動されてる方にはあまり参考にならないかもしれませんが、自分の体験ベースで語ると自然と熱くなり、想いも伝わりやすかったのかなと感じます。

本当に最後に。面接で熱く語るには

熱く語るってどうするんだ、って感じですが、私は「一方で」「とは言え」を上手く使っていました。これは営業の仕事で交渉ごとを行う時にもよく使っていました。(あくまで私個人は)

面接や仕事において、話し言葉で「でも」とか「私的には」みたいな言い回しは、あまり綺麗ではないなと個人的に思っています。

熱く語りたいけど、なんか日本語変になるし自分の言葉じゃなくなるし、「しかし」とか書き言葉を話すのも変だしな〜と、もやもや面接している人も多いのではないでしょうか。

そこで「一方で」を、話の中盤で視点を切り替えたい時に使っていました。

また、「こういった背景があるけど、とは言え、こういう面もありますよね?なので、こう思います」と、結論に誘導する前段階では「とは言え」と強調してみてました。「とは言え」から「なので」が綺麗な流れでいけるなあというのが所感です。

前職で、話にすごく説得力のある先輩社員が使っていたテクニックで、私も盗んで使っていました。

あともう一つ。

スクールで模擬面接をしてもらっていたとき、もっと自分らしく自分の言葉で話した方が良いよ!と言われ、ハッと気がつきました。

「面接」という形式に直面するばかり、強ばり過ぎているな〜と。
思えば、提出した職務経歴書とかを丸暗記しようとしてたなと。

そこで、いつも仕事で社外のお客さんとお話しするときのようにすればいいのでは?と気が付きました。つまり営業の仕事をするようなイメージで面接に挑むようにしてみました。

社外の人と打ち合わせをするときには必ず、話したい項目のキーワードを箇条書きで書き出していました。
そして頭の中で、特に接続詞を意識してストーリーを組み立ててから、打ち合わせに挑んでいました。

まさにこれと同じことを面接の前にも行うことで、いつお通りのペースで話せるようになりました。


ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
13,000字の超大作となってしまいました。

5年間の継続がやっと実りました。とは言え、やっとスタートラインに立てた段階です。これからも引き続き頑張ります。


有益かどうかは分かりませんが、どっかの誰かのためになると嬉しいです。

ありがとうございました。


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