フィルムカメラとクリップオンストロボ直当てで夜のポートレート 【感想編】
はじめに。
今回の記事は2つに分けて載せていて、ここでは使用した機材や撮影での気付きなど「感想編」としてお届けします。
もうひとつの記事にて写真のみの「写真編」としてお届けしていますのでこちらもご覧ください ↓↓↓
全てが初めての挑戦でした。
・夜のポートレート自体が初めてなのにフィルムで。
・24mmでのポートレート撮影。
・クリップオンストロボ直当て。
現像・データ化してみないとちゃんと撮れてたか確認できないフィルム。ストロボ光が強すぎて全て白飛びしまくりの大失敗なんて結果になるんじゃないかと不安でした。
なので事前に説明書を何度も読み返しました。
167MTとTLA20の組み合わせではTTLオートが可能なので「この距離ならこの露出で」と決め打ちで挑むことに。
とはいえ、古い機材なのでTTLが上手に機能してくれるのか?とこれまた不安に。
167MTでは絞り優先でストロボを装着すると自動でシャッタースピードが同調速度の1/125秒に切り替わります。
ULTRAMAXのISOは400なので、説明書に記載してある表を元に
「1mくらいならF8」「2mくらいならF5.8」「寄りならF11」
と絞りを前もって決めておきました。
「写真編」に載せているほとんどの写真は「F8」で撮りました。
TLA20はガイドナンバー20ですが、今回のような撮り方ならワイドパネルを付けていても十分な光量です。
撮影までに色々試している時に「α7IIIでTLA20使えるかな?」と試しに装着してみると . . .
発光するじゃん!!!
もちろんマニュアルのみですが使える!!!
これは大収穫。
ただ、使いたかったレンズではレンズ先端でケラレているのか?光が全体に回っていない。
そこでストロボに付属していたワイドパネルを装着してみると問題は解消されて完璧に。(結果、ワイドパネルは付けっぱに)
フィルムはぶっつけ本番なので、少しでも不安を解消できるようデジタルカメラで何度も何度も部屋の中のいろんな物を試し撮りしました。
そんなこともあり、最初にフィルムで撮影して時間が余ったらデジタルでも撮ってみようと両方持って出発しました。
↓ フィルムで撮り終わってから少し時間があったのでデジタルで10枚ほど撮影しました。
α7IIIに装着しても問題なく使えてにっこり。
撮影させていただいたモデルは
夜撮影を多くこなしていて服装も好みだったのでお声がけしました。
撮影日当日。
待ち合わせ前に目星を付けていた撮影場所をひと回りすることに。
24mmと35mmのどちらで撮影するか直前まで迷っていたので現場で確認していました。気持ち的に付け替えてる余裕はなさそうなのでどちらか1本に絞るためにも。
待ち合わせ時間になり合流して撮影スタート。
順調に撮影は進んでいきますが、夜に24mmで顔にピントを合わせるのがなかなかに厳しい(泣) ピント合わせに時間がかかり待たせてしまうこともしばしば。
フィルムは2本持って行きました。
1本目を撮り終え、2本目に交換しようとした時に最悪の出来事が!!!
巻き戻さないで裏蓋開けてもうた!(号泣)
ひとりでスナップしてる時なら「しゃーない」で済むけど、ポートレートという相手がいる状況での失敗は「申し訳ない」って気持ちが強くてしょんぼり。
幸いなことに、裏蓋を開けた瞬間「あ、やらかした」と気付き、裏蓋を開けきる前に閉めれたのと夜だったからか結果として被害はほとんどありませんでした。
最後の1枚が完全に白飛びしたのと、その前の1枚が感光しちゃっただけで済みました。
↓ 感光した写真はいい感じでなんなら「感光に感謝!」
やらかした気持ちを引きずりまくりながら2本目に突入。
忘れずにしっかりと巻き戻しを終えて無事終了。
あとはちゃんと撮れていることを祈るのみ!
ここからはラボからネガを受け取りデータ化をして現像までのお話を。
データ化してみると、それまでの不安はなんだった?というくらい問題なく撮れていました。ニヤリ
撮影の幅が広がりました。
もともとスナップもですが夜の撮影は好きなのでポートレートでも行えることになったのが素直に嬉しい。
miyuさんに感謝です!
結果として上手くいったので言えますが、失敗覚悟で撮影に挑んだことは事前に伝えていません(笑)
今回の撮影はとても勉強になりました。
フィルムでクリップオンストロボ直当てとなると、ポートレート撮影では被写体の顔が白飛びしやすくなるんじゃないかと?(そんなことなかったらごめんなさい)
でも、顔が白飛びしないよう撮るとなんとなく露出アンダーな写真になる気がする。場面にもよるかな?
ネガフィルムは露出オーバーには強いけどアンダーには弱い。
今回の撮影で明らかにアンダーな写真が1枚だけありました。
↓ 他の写真に比べて粒子ではないノイズが明らかに見受けられ、現像時に露光量を上げると荒さが際立ちます。
上記のことを踏まえ、今回のような撮影では露出オーバーになる心持ちが必要そう。(ここがフィルムとデジタルの大きな違いだと思う)
そうなると、白飛びしてしまった顔をどうするか?
運良くのっぺりとせず綺麗に肌感が写し出されることもありますが、白飛びは現像でなんとかするしかない。
結果、なんとかなすることができなかった白飛びや近づきすぎて最短を割っていたことに気付かなかったのか?特に寄りでのピンぼけを量産するなどお蔵入りな写真は星の数。
それでも思ってた以上に良いと思える写真が多く撮れたことに大満足で締めくくることができました!
最後に、
収穫が多く、とても価値のある撮影でした。
それには撮影させていただいたmiyuさんの魅力に支えられたことは明らかで感謝しかありません。
今年の夏は暑すぎて写真を撮る機会が激減しました。
写真との距離が離れていく感じが強まっていましたが、今回の撮影で撮りたい欲が復活して嬉しい限り。
おしまい
最後まで読んでくださりありがとうございました!
それでは、また。