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アドカレマッピング + 各社利用ツール紹介

はじめに

どうも!
初めましての方もそうでない方も見て頂いてありがとうございます!

BizOps協会で理事をしておりますムラモトと申します。
BizOpsアドベントカレンダー2024として22日目の記事を担当しました!

BizOps協会の仕事ではまだ発信できない仕事を担当していることが多く、あまり発信できておらず、拙い文章ですみません。(完全に言い訳です!)
※今後は今の取り組みも含め色々発信していく予定です!

BizOpsアドベントカレンダー2024!

この記事はBizOpsアドベントカレンダー2024 22日目の記事です。 前回は小棚木(こだなき)さんによる「BizOps初心者の挑戦記録 ~ゼロから始めるOpsの世界~」でした。

BizOps Advent Calendar 2024

BizOpsアドベントカレンダーを見る!

私ムラモトはアドベントカレンダー1日目に執筆した祖川と一緒にBizOps協会としてBizOpsを広める活動をしております。
※そもそも自己紹介はこちら(BizOps協会HP)を参照ください!

BizOps協会として今回アドベントカレンダーで書く内容を考えるにあたって、今までの先人たちの記事を読むことにしました!

ということで2023年のアドベントカレンダーから今年のアドベントカレンダーまでを勝手ながらですがマッピングしてみました!
※色々独断もありますが許してください。

2023年アドベントカレンダーを見直すとBizOpsを定義することから始まり、

  • BizOpsというものを概念的に捕まえる

  • 各社でどんな役割、組織、業務内容で進めているか

  • BizOpsの個人スタンスとして何が大事か

というような内容が多く感じました!

そして今年の2024年のアドベントカレンダーでは

  • スタンスやソフトスキル

  • BizOpsとしての働き方

  • データ/AI活用に関して

といったような内容が増えてきたな。と感じており、

これはBizOpsという業界やBizOpsに携わる人たちの中でBizOpsというものが定義されつつあり、より具体的な内容に広がってきた。
と言っても過言ではないのかなと思っております!!

そしてムラモトも過去に(だいぶ過去ですみません。)BizOpsの概念的な話を書いたので、今回は具体的な内容を書いていきたいと思います!

具体的な内容とは何か、ということでプロジェクトの事例か利用ツールの事例か迷ったのですが、皆さんの興味も高そうな利用ツールにしました。

紹介していく利用ツール事例について

BizOpsは横断的な役割がありつつ、経営と現場をつなぐ上下の潤滑油として動く為、幅広い領域に対応しなければいけません。

BizOpsの立ち位置(過去の使い回し)

その中で利用しているツールと言っても膨大な内容があります。

財務に纏わる業務(過去の使い回し)
財務に纏わる業務×システム(過去の使い回し)

そんな中で、今回は主要なツールとして以下を取り上げることにしました!

  • 販売・購買・会計周り

  • ワークフロー(内部統制やガバナンス観点での)

私ムラモトは出自が経営企画であったこともあり、個人的な好みと今まで参画したプロジェクトの特性も踏まえて選定しました!

BizOpsにとっての利用ツールとはあくまで達成するべき課題解消/目指す全体最適の1つの手段であるので、システム導入がゴールではない!
ということを念頭に置いていただければと思います!

各社利用ツールのご紹介!

注意事項

  • 特にツールの紹介は何か恣意的なものがあるわけではありません!🙏

  • BizOpsとしてプロジェクトで参画したものでありますが、具体的に社名が特定できないようにフワッとさせてます!🙏

①インターネット系BtoB事業 未上場 100名前後 BizOps組織あり

最初の会社はこちら!

紹介企業①

各システム的には疎結合ではあるものの、BizOps組織があることで、Hubspot、kickflowの柔軟性を活かして最適化を進めていました!

BtoB事業ではありますが、SFA領域から決済までの効率性を重視してHubspotを活用しているのが特徴的と思います。

今後の事業規模・会社規模の成長に応じて適宜体制・業務・システムを
柔軟に変えれることを意識されてました。
また、経営の方々もBizOpsの重要性を理解して頂いておりました!

GPTによるITの重要性を理解したベンチャーの経営者のイメージ(遊びました。)

②インターネット系BtoB事業 未上場 100名前後 BizOps組織あり

次の会社はこちら!

紹介企業②

1社目に紹介した企業と規模や事業はほとんど同じですが、SFAと販売管理が違いSalesforceを利用しております!

パイプライン管理に重きを置いており、The modelで横軸各ファネルの効率化を図りつつ、請求発行までを最適化するためということでした!

会社規模的にも柔軟に動きやすい規模である為、現状の最適解をクイックに企画して進めれるのはBizOpsとしても面白そうです!

③インターネット系BtoC事業 上場企業 社員数千 BizOps組織あり

3社目はBtoCの事業会社です!

BizOps組織ありとしておりますが、類似した役割の部署があり、企画から開発、運用まで様々な役割を持っておりました。

紹介企業③

BtoC事業となるとSFAと販売管理領域を別で分離せずに、自社サービス内で決済まで完結する構造が多いなと感じます!

また、上場企業ということで内部統制を担うワークフローはKintoneで細かく設計され、購買はSAPを導入されておりました。
しかし、内部統制が上場会社なものの十分に取れていない点や、購買領域で稟議と清算のプロセスが分断しているという課題がありました。

④インターネット系BtoB事業 上場企業 社員数千 BizOps組織なし

4社目BtoB事業の上場企業です!

この会社は販売管理・購買管理と会計が分かれているのが特徴的です!

紹介企業④

特徴的なのは中央のツールで基幹システムの中枢を担っており、上場企業で必要な監査にも対応していることでした!

しかしながら、販売管理が前後のSFA・会計と接続されていないことや
ワークフロー・購買で統制が取れていない等、課題はてんこ盛り。。。

GPTによる課題てんこ盛りのイメージ(こういう時ありますよね。。)

内部体制は、BizOpsを担う部署というわけではなく、システム部署が運用しており、会社の成長に合わせた対応は中々進み辛くなっていました。

やはり、大きい会社になればなるほど調整は広範囲になり、難易度が増して柔軟性とスピードが失われてしまう為、BizOpsの価値があると感じました。

⑤インターネット系BtoB事業 未上場 100名前後 BizOps組織なし

5社目は創業から長い会社様です!

紹介企業⑤

BizOpsやそもそものツールの企画整理を行うことがなかったのですが、DXの流れや電子帳簿保存法対応もあり、解消するPJTに参画しました。

参画して蓋を開いてみると

  • そもそも何のために該当業務を実施しているかわからない

  • ツールとは別のところで同じ内容を管理していた

  • 各現場手動で改善が進んでしまっていた

  • 利用ツールのアカウントすら管理できていなかった

ということが明るみになり、改めてBizOpsの重要性を感じる案件でした!

全体最適により会社全体の動きが繋がり、徐々にスピード感を取り戻していくというのもBizOpsならではの手触り感でした!

⑥メーカー系 上場企業 社員1万超 BizOps組織なし

最後に業界では著名で従業員も万を超える、重厚長大なメーカーです!

紹介企業⑥

えぇ、さぞかし立派なシステムなんだろう。。と私も思っておりました。
ですが過去に自社開発したシステムを今でも運用しており、

  • 社内で仕様を把握している人がいない(仕様・ドキュメント何それ)

  • システムに合わせて業務もつぎはぎで運用してきた(絆創膏と包帯の層)

  • 運用ベンダももう人がいないのでサポートできないと言われた(オワタ)

という状況で、文化的な違いを感じたのがとても印象的でした。

参画した背景は役員が 「これからはDXなんや!ウチもやるで!」と息まき、業務・システムの見直しが始まったことで、既存の業務整理をお手伝いしました。
(SCM領域や資産管理等も含め全てが対象でした。)

そなプロジェクトですが、業務の整理よりもまずシステムの選定が確定しており、外資企業のパッケージERPを入れる!となっていました。

もちろん企業規模的に以下の特性は理解できるのですが

  • 海外との連携が必要

  • 仕入れ、在庫管理、販売を個別で繋ぎ合わせるのは難易度が高い

  • 免税や為替に対応が必要

それ以上に大企業的な特性が目立った部分もありました。

  • 役員がトップ商談で方針と選定を決断

  • 責任の所在は特定管掌のみで関係部署は非協力的

  • 今の業務・システムを把握できる人がいないのでベンダ任せ

重厚長大な会社の中ではBizOpsとしての価値を発揮するにはソフトスキルだけではなく、見極めと政治力が重要になると感じた案件でした。

まとめ

フェーズも規模もざまざまな各社の利用ツールを紹介させて頂きました!

まとめは釈迦に説法の内容かもしれませんがお付き合いください。🙏

前半で「利用ツールは課題解消/目指す全体最適の1つの手段」と話しましたが、決してその手段に回答が準備されているわけではありません。

以下の企業特性や内部プロセスや業務を現場で拾いつつ、経営の方針を汲み取り、そこから導き出された回答を、BizOpsとして進めることが大事です。

  • 企業特性

    • 事業規模:売上や成長率、事業数

    • 会社規模:従業員数、拠点数

    • ビジネスモデル・サービス特性

    • 統制内容:上場有無やそれに準じる監査対応有無、内部統制のレベル

  • 内部プロセス/業務

    • 業務管掌範囲

    • 業務難易度

    • 関連する調整対象部署

BizOpsとしての進め方は以下だと思っておりますが、
今回ご紹介した各社事例も様々な検討がなされていると思います。

BizOpsの進め方

BizOpsを進めるには先人たちの知恵やベストプラクティスも大事ですが、
自社の特性・状況を把握することがより大事になる事をご留意ください!

最後に

アドベントカレンダーのマッピングと利用ツールの紹介はいかがでしたでしょうか!

皆様に面白いと思ってもらえれば嬉しい限りです!

最後に少しばかりの告知ですが、1/15に開催されるイベントで
 「部門横断のプロジェクトマネジメントの課題と解決方法
というテーマでファシリを務めますので、来る方は是非お話ししましょう!

それでは次の記事にてまたお会いしましょー!
良いBizOpsライフを!


過去記事紹介:BizOpsとは会社にとってどんな存在なのか?

過去記事紹介:BizOpsの業務を進める重要要素とは!


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