野犬に襲われたのか!?

Tさんは80代のおばあさん。
認知症。胃ろう造設術後。
夜も寝ないで一人で元気に喋っております。
胃ろうがありますが胃ろうだと認識できておらず、チューブを引っ張って抜いてしまうことがあります。

チューブを抜かれないようにテープで固定したり、服帯を巻いたり腹巻きをしたりと職員は対応を考えて実行しています。

そんなTさんは足は弱っておりますがチューブを抜くことができるくらい手は器用。

チューブを抜いてしまうだけではなく、パジャマのボタンを外したり、包布から掛け布団を引き抜いて別々にしたり、枕カバーを外したり、オムツを外したりとやりたい放題。

長い腹巻きを胸元からお尻が隠れるくらいまで装着することで手のリハビリを控えてもらいます。

手のリハビリをしていると言えば聞こえは良いですよね。

チューブを抜かれては事故となってしまうため夜間は寝てもらいたいのですがたまに起きています。

そんな眠れず起きていた翌朝にオムツ交換をしました。

腹巻きを上げてズボンを下げ、オムツを普通に交換しました。

ズボンを上げて腹巻きを戻すため身体を横向きにした時のことです。

腹巻きの背中部分の風通しが良くなっていました。

例えるなら野犬に襲われて食いちぎられたみたいに。

夜はベッド上にいたはずですが野犬と戦ってきたのか?

そう思わせるような腹巻きがこちら


同じ部屋で別の利用者さんのオムツ交換をしていたスタッフに野犬に襲われたみたいと伝えたところ、何言ってるか分からないと言われました。

ズタズタになった腹巻きを見せたところ大笑いとともに笑い崩れてしまいました。

表現が適切すぎると。

夜間眠れなかったため腹巻きをむしっていたのでしょう。

たまに肌着もむしっているのだとか。

風通しが良くなった腹巻きでは胃ろうを隠すことができず、また、替えの腹巻きが無かったため背中部分に移動させたのだと推測しました。


なんでこの腹巻きの写真を撮ったのかって?

百聞は一見に如かずのため撮らせて頂きました。

白い腹巻きのためむしられた所がわかるよう黒いシャツを中と下に。

他の職員に伝えて見せても大笑いしておりました。

腹巻き?

家族に報告して新しいものを用意してもらいました。

夜よく眠れるように眠剤が追加となり、今は手のリハビリをすることなく休んでいます。

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