死ぬことすら出来ない辛さ 42 〜緊急入院
STによる嚥下体操や発声練習を毎日するようになった。
お昼ご飯の介助は毎回体操の時間に変更。
看護師やヘルパーさんが体操の内容が書いてある用紙を見ながら指示を出してくれる。
一人で出来なくはないけど、回数を数えてくれたり、一緒にやってくれる人がいた方がやる気になる。
口を大きく開けたり、舌を動かしたりするのだけれど、男性看護師が音頭を取るときは決まって回数が多いのよね。
わざと回数多くして疲れさせようとしてるのか。
私に何か恨みでもあるのかしら。
12月にもなるとやはり寒い。
暖房をつけていても寒い。
普通は毛布に掛け布団にといっぱいかけるでしょうけど、布団の重さで苦しくなるからブランケットみたく薄いものしかかけられないの。
そのため、小さな電気毛布が必需品。
低温やけどにならないように弱で付けておく。
一定時間つけておいたら掛ける場所をかえたり、電気を切ったりしている。
モコモコの服+電気毛布+暖房で寒さを乗り切るのが定番。
いつも通りに過ごしていた。
ヘルパーさんや訪問看護師さんのお世話になりながら。
でも、夜中に血を吐いた。
救急車を呼んで病院に緊急搬送。
即入院になった。
検査の結果、胃潰瘍と診断された。
痛み止めの湿布が原因と判断され、湿布の使用を禁止されてしまった。
食べられないことも原因だとは思うけど。
ストレスも原因だとは思うけど。
骨がベッドに当たって痛いのでモコモコの服と痛み止めで対応していたけど、痛み止めの湿布がなくなってしまったので困った。
痛みを堪えながら治療するのもおかしな話よね。
痛い時は身体の向きを変えてもらうために看護師を呼んでいたけど、たった四日間の入院でも耳に褥瘡が出来てしまった。
傷に何かが触れると痛いし、傷のある耳を下敷きにしていると血流が悪くなって治りが遅くなるから穴あき枕を使うことにした。
前にも出来たことがあったから、その時に買って使っていたやつ。
高さがあって使いにくいけど我慢するわ。
早く退院出来たから良かったけど、長引いていたら耳だけでは済まなかったかも知れない。
耳の痛みもさることながら、最近は口の中が乾燥している。
ネバネバする訳ではなくカサカサな感じ。
ヘルパーさんや訪問看護師に見てもらってもカサカサした様子はないと言われるけど、私が乾燥しているって思うのだから乾燥しているのよ。
マスクを着けておくと乾燥予防になると言われてしているけど、全く効果がない。
訪問看護師から往診医に報告してもらい、往診時に診てもらった。
やっぱり問題ないと言われたけど、水分が足りないのかも知れないとの判断により、メインの点滴が毎日1000ml以上になるように処方変更となった。