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#詩

死体を捨てる|詩

死体を捨てる、死体を捨てる、死体を捨てる

覆い被さる背を見る、手を見る、指を見る

いつまで経ってもお前の指は綺麗で
無性に腹が立ってしまった

水を汲み、息を吸う

お前が見ていた世界が青色だった時、
俺の視界も青いと錯覚させられていた

それがどんなに、切ないことか

お前が知ることはないだろう

スモーキーグレイ|詩

所有物となり、人の側に立つ。
ただ、腐る日々を送っています。

灰色の煙を吹きかけられたとき、
抱きしめられたときと同じ感覚でした。

君の中を巡る煙が僕に届く。

本気で抱きしめたい時と同じ感覚だった。
本当にキスしたい時と同じ気持ちだった。

スモーキーグレイ

スモーキーグレイ

スモーキーグレイ

それはまさに愛の形でした。

508nmの光|詩

508nmの光|詩

508nmの光を認識したとき、
記憶のなかの君を想った。

悩ませて|詩

悩ませて|詩

貴方が私を目に映すとき、
貴方は何を考えているのだろう。

私はあなたが詠んだ詩を読んでみたい。
貴方が文字に込めた想いで、
私を悩ませてほしい。

葉の焼けた匂い|詩

葉の焼けた匂い|詩

葉の焼けた匂いが
纏わりついている。

煩わしいアイツと同じ。
なお、その匂いを残していったのも。

お揃いの足並み|詩

お揃いの足並み|詩

お揃いの足並み、
スマートではない僕ら。

君との愛おしくて焦ったい日々、
どうか白昼夢ではありませんように。

大丈夫|詩

大丈夫|詩

知んねーな。

そのうち明日になる、

今日も昨日になってしまう。

大丈夫、

大丈夫だから。

屋上|詩

屋上|詩

うつつを抜かさず生きるのは苦しい。
だから、一層のこと落ちるのも悪くないと思った。

雲一つない晴天のなかで、
僕らの関係に拍車を掛けた。

夏|詩

夏|詩

夏を引き連れたような肌が似合う。

あの日、貸した日焼け止めなんてモノは
ただの口実で

貴方が本当に欲していたのは
ひと夏、いや永い想い出だとしたら?