仕事とエネルギーバランス
正直に言おう。仕事はやりたくない。
「お金」という動機がなく、仕事をしてもしなくても良い世界ならしたくないし、もしするとしても今の仕事とは別のことをやるだろう。
今の仕事でも以前の職場でも、就業時間の終了と同時に退社するし、残業や休日勤務の可能性が出そうになれば、芽が出る前に摘み取る。自分の生活が仕事に奪われるのはなぜか本当に耐えられないのだ。
かといって、今の仕事が嫌いかと言うとそれは全く違う。やりがいもあるし、自由度も高くてやりたいことに挑戦させてもらえるし、能力も活かせてると感じてるし、同僚も好きだし(オフィスに出勤するのは同僚に会うためと言っても過言ではない)やめたいと言うわけでは全くない。
ではどうして、そこまで仕事に時間を奪われることを嫌だと感じるのだろう。
理由はシンプルで、性格上、何をするにもエネルギーを人より使ってしまうからだ。
外にいる時間や人と一緒にいる時間や何かを一生懸命考える時間はずっと神経が張り詰めている「オン」の時間で、ひとりで家にいてゆっくりする「オフ」の時間がないと心身ともに疲れきってしまうのだ。
だから、大好きな友達とでも長めの旅行に行くのは疲れるし、週末に予定がいろいろあると休んだ気分になれず、月曜日から疲労感が満載だ。
そしてこれはおそらくHSPの特徴のひとつで、自分の個性だと割り切っている。
昔から人より睡眠が必要で、私はロングスリーパーなのだろうと思っていた。ある時、HSPの特徴をどこかで読んだときに、HSPさんは外的刺激によってエネルギーを奪われるためよく寝る人が多いと書いてあり、その説明が妙に腑に落ちた。私の場合はこれに当てはまる気がする。
話を戻すと、仕事に(おそらく)人よりたくさんエネルギーを使うので、時間での切り替えが必要で、そのために仕事は最小限に抑えたいという話だ。
ただそうは言っても、例えば家で突然アイデアが浮かんだり、やり残したことを思い出したりしたときには、一瞬仕事モードに切り替えることもある。そのときはオンオフの切り替えが難しく、必要以上に時間とエネルギーを使ってしまうこともある。
ときどき肉体労働系の職種が羨ましく感じることがある。就業時間内に仕事場のみで働き、家に仕事を持ち帰ること自体が物理的にできず、仕事が終われば完全に仕事から離れられるような職種が憧れだ。(この限りではない肉体労働系の方もいらっしゃるのかもしれませんが)もちろん体力的にも能力的にもできるわけではないので、そちらに転職することはありえないけれども。
自分に向いている仕事って何なんだろう。まだ見つけてないだけで存在するのだろうか。それとも今の仕事はそれなりに私に合っているのだろうか。
仕事は表向きには社会貢献や経済活動のために、そして自己実現やお給料のために必要とは言えど、できることなら働きたくないという気持ちはやはり拭えない。
それでもまた毎日起きて仕事に向かう。