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プチトリップさんぽ! 〜 〈イタリア・ミラノ〉 ドゥオーモの上からどぅお〜も!

先日遂にミラノ一のお上りさんポイント、ドゥオーモからどぅお〜も!させていただきましたが、今回はその続き。

ドゥオーモの上からどぅお〜も!


入場チケット購入時に屋根に上るのかどうか決めておくわけですが、その上り方もナチュラルに階段を上るのか、または文明の利器であるエレベーターで上るのかまできめておかなくてはなりません。

もちろん健脚な美脚を持つ姐さんは251段もある階段上りをチョイス。
かつて昔の人々も上ったであろう階段、これで約6€×2人分の節約だぜっ。その分でジェラート食っちゃうぞ。とかいうセコい気持ちでなくてね、ラクして素晴らしい景色は手に入れられるモンじゃない、という教訓を娘ちゃんにも教えたい。
そうすればジェラートは儲けモンということも教えたい😁



ドゥオーモの上からどぅお〜も!

ぜーぜー言いながら着きましたよ。
実は暗くて狭いの苦手なんで昔の人サイズの螺旋階段はお写真撮る余裕もなくルーフトップへ。
結構軽かった、が率直な感想。
フィレンツェの時のほうがキツかった印象。


雨に濡れ濡れのほんのり赤みがかった大理石。
いやん♥色っぽいん。
だだーん、と目の前に。


〈ビフォー〉
1925年当時のお写真。
ドゥオーモすぐ脇に路面電車走ってますね。


〈アフター〉
ほぼ同じ場所からのお写真ですが、ビルが
一つできたぐらいでさほどの変化もございません。


圧巻でございます!
この大理石の森にでもいるような感覚に陥る彫刻群。
総勢3400体とか。


宗教上の人物や神話上の生き物がほとんどですが、
中にはボクシングチャンピオンのプリモ・カルネラ等も居るとか。さて、どこなんじゃろう?


🤩このまるで刺繍を施したような梁!
コレね、フライングバットレスと言って、時間の経過と共に壁が内側に崩れないよう、屋根の重量を分散し安定性を維持するゴシックの建築法。


いやいや、どこどうやって見てればいいんだかわからん!


右側中央に突き出るのはガーゴイル。
150体もあるガーゴイルは水の流れ道、排水溝ですね。
コレもゴシック建築特有の産物。


それぞれの尖塔にもれなく彫像付き。
96体の巨人が居るとか。
いやこれホント組立て作業気が遠くなる。


こちらちょうど北側ですね。
晴れていればこの方角にアルプス山脈も見えるらしい。


ご存知かもしれないが、どこの大聖堂も形と方向はほぼみな同じ。
祭壇のある一番奥が御本山エルサレムの方向で東。その反対の入口が西。聖堂左側が北で右側が南、となる。
しかも床一面にデカい十字架を置いた形に作られるのが基本。下長めでラテン十字型。ギリシャ正教やロシア正教だとどの長さも同じになっている。

そしてこれはバックパッカーの基本。
大抵の町は中心に大聖堂を置く。
遠くからならその屋根を目指せば町の中心へと自然と神に導かれ恩恵にあずかれる。
これで見知らぬ土地でも東西南北が把握でき道に迷うこともない。
更に高い鐘楼は鐘が時を知らせてくれるし、日時計の定理で時間も見当がつく。

それと同じようなテオリーで、大聖堂の周りには老舗のお菓子屋も多いのをお忘れなく。そして市場の周りには美味いもの屋が軒を連ねるモンです。


このビミョーな感じの彫刻は珍しい。


彫刻撮りだすと止まりません。
東南アジアのお寺の彫刻もスゴいけどね。


さ〜、いよいよ一番上までやって来ました!
遠くにそびえる近代建築のビジネスパークと、雨で滑りそうな大理石建築との共演です。


あはん♥
この角度が最もセクスィー。

かのルキノ・ヴィスコンティだって、ココとおんなじ角度でネオリアリズモの名作、撮ってます。
さすがミラノ出身。
1960年の『若者のすべて』(Rocco e i suoi fratelli)。先日天に召されたアラン・ドロン主演。さすがイイ男好きヴィスコンティ、見る目あるん。アラン・ドロンもこの年はモノクロの重いコレと、カラーが目に染みる『太陽がいっぱい』でノリノリだったのよね。



お相手役のアニー・ジラルドもおフランス人。
一応伊仏合作。たぶん二人の声はイタリア語吹替え。
だけどこのシーンの最後いったいどこにカメラセッティングしたんやろ。神ワザかっ!
超絶アングル、気になるわー。

ネオリアリズモ三羽烏と言えば、
ロベルト・ロッセリーニ、(『イタリア旅行』)
ヴィットリオ・デ・シーカ、(『自転車泥棒』)
ルキノ・ヴィスコンティ。
特徴は、路上ロケやセットでない実際の建物内ロケ、素人俳優の起用や即興演出など。
おフランスのヌーヴェルヴァーグがその流れを継いでますん。
テーマは市民の生活っぷりや貧困の様子など。
確かにアラン・ドロンも素人俳優だった!
これ以後メキメキ頭角を現しましたね。

しかもこの涙を誘うニーノ・ロータの音楽。
ちなみにニーノ・ロータの仕事は『太陽がいっぱい』もそうだし、『ロミオとジュリエット』や、『ゴッドファーザー』もそうだからもう琴線にビンビン触れまくりなわけで。

こりゃまた姐さんのシリーズ〈シネマでおじゃま〉のネタができました!
→ 覚えときまひょ。


ハイ、ここですっべすべの姐さんの〇〇のような(ご想像におまかせします) カンドリアの大理石を堪能していただきましょ。非常にデリケート、なところも姐さんの〇〇のような(ご想像におまかせします)。しかし変色しやすく劣化すると割れてしまうので、絶えずメンテ中💋


コレがてっぺん!
最高尖塔頂上には金色に光るマドンニーナが。
byフランシスコ・クローチェ。
小さくてよく見えんけどこれでも高さ約4m、
重さ700kg以上。どすこいっ。
昔はこのマドンニーナより高い建物は建てたら
あかんかったんやて。


第二次世界大戦時にはマドンニーナが目印にならない
よう布を被せて守っていたそう。
大聖堂は爆撃にあって壊れたりしたけど、
努力して修復しました。


さ、反対側見てみましょ。
南側です。ちょうどこの真ん中に見えるのが
トーレ・ベラスカ。高さ106mの26階建て。
ドゥオーモが108mなんだからミラノで
二番目に高いビルってことね。
完成した1960年当時は超モダンな近代建築だったんでしょう。他に何も見えませんから。キノコ型が目立ちますが中は特筆するようなものもないらしく。


まだまだたくさんの補修用階段が
張り巡らされております。


まさに石でできた刺繍といった景観。


雨で滑りそうな大理石の屋根の上。
建設の歴史が綴られています。
ココでしたよ、ヴィスコンティ映画の撮影スポットは。
マドンニーナに見送られ、一方通行の階段で下へ。
階段がとても狭いので、一方通行でないと無理!


この繋ぎの部分が大変なお仕事だったであろうことを
物語ります。


下りるときは早かった!


そしてこちらがドゥオーモとあのスカラ座を結ぶ
ヴィトリオ・エマヌエーレ二世のガレリア。


ほらほら、老舗のお菓子屋さんモッタがあるやん。
モッタモッタするなー!




今回は結局モッタのマロンをママりんへのお土産に。


そろそろ季節なので買ってありますよ〜。
これはモッタではありませんがこのクリスマス名物
パネットーネもモッタのが有名ですね。


これがいわゆるアーケードのミラノ銀座。


1861年ジュゼッペ・メンゴーニによってデザイン。1865~77年にかけて作られました。


ん〜😋ここにも美味しそうなお菓子屋さんが。
ハロウィン仕様ですね。


八角形の建物に2つのアーケードが交差します。
床面はステキなモザイク。


地元プラダ本店はこちらに。


プラダでお財布でも買おうかと思ったけど、
時間もお金もないのでもちろんのカッツ・愛。


また出直してきま〜す😚


ということでやっと初日の半日分をご紹介。

さて、午後はどちらへ行くのでしょうか。
お楽しみに😉




『若者のすべて』予告編。






あはん♥






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