【企画参加】渾身一句
今回は、こちらの企画に参上させて頂きます。
まずは、俳号紹介。
生まれは大江戸、育ちは小江戸、今じゃ花の都の巴里にて時計屋。
ムーンサイクル、「月」残したい。
生憎最後に月だってんじゃあ、どこかのおあにいさんと被ってしまう。
ご厄介おかけ致しません様、姓は三日月、名は巴(ともえ)、俳号
🌛三日月 巴🌛
みかづき ともえ
と、発します。
巴とは、泉に水が湧く様だとか。
三つ巴って、言葉もあります。
いずれに致しましても、潤い色混じり合う意味はぴったりで。
以後見苦しき面体お見知りおかれまして、
どうぞ、よろしく💖
【渾身一句】
片手袋はさむ内股熱くなり
【渾身一句ショート】
壁の時計は10時過ぎ。
今夜もまだ帰ってこないねぇ。あのヒトは。
独り身湯船はがらんとしすぎ、無駄に火照ったカラダに単衣。
手酌の宵は打ち過ぎて、ついつい空瓶並べてみたり。
冬の夜道は寒かろと、暇にまかせて編んだ毛糸の、想いを込めた手袋が、毎夜心の戸を叩く。
あのヒト好みの求肥の二の腕、お酒はいつもの人肌燗。
首筋舐める猫舌に、金の蜂蜜垂らして吐息。
組み敷く荒馬いなないて、もうどうにでも、とまな板の鯉。口をぱくぱく開いたらダメよ。じっと我慢で来るのを待って。
やっと開いたと思ったら、失くしちまった、と片手袋で。
真っ赤になったもう片手、ここですぐにもあっためて。
羽二重餅の内股のじわりと締まる心地よさ。
ゆっくり熱くなるその手、動かさないで夜明けまで。
熱くなるのは、この胸の奥。
再びの、妄想超特急暴走中。
音声配信もお楽しみください。
ぱひゅん♥
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?