親孝行とは〜天国の父と母に私ができること〜
約2年前の2018年、年末。
風花が舞う、空が青くよく晴れた日の朝、最愛の母が旅立った。
そして、
母の三回忌を目前にした、昨年、
母の待つ天国に誘われるかのように、父もあちらへ行ってしまった。
母は、享年74歳。
約20年間の闘病生活を、最後まで力強く生き抜いた。
父は、母の闘病生活を、一番近くで見守り、支え抜いた。(と思う。)
もちろん、多くの人に支えられながら。
2年前の夏のおわり。
母の容態が思わしくない。
と父から連絡があってから、わたしは、『親孝行』という言葉をググってみた。
母は何年も寝たきりだったので、何もしてあげられてない。
最後に、親孝行として何ができるのだろう。
と、考えたのだと思う。
✴︎親孝行=子供が自身の親に忠実に従うことを示す道徳概念。
親を大切にし、真心をもってよく尽くすこと。
うーーーん、、、。
わかるけど。 それはもう、時代的に古いような、、、。
それに、母はきっと望んでいないだろうな。
そんな中、こんな記事を見つけた。
✴︎親孝行とは。
「子が成長し、人と社会に貢献する生き方をすること。」
親が一番願うことは、立派な社会人として育つこと。
親が死ねば、もう親孝行できないかと言うと、そうではありません。
親が死んでからも、親孝行はできます。
一生懸命生きるのです。
母が旅立ち、もうすぐ2年。
母を見送ったあの日から、
自分が社会に対し、貢献できることって何だろう。
と、、、
考えて過ごしてきたけれど、残念ながら何も見つけられなかった。。
日々の仕事と、誠意を持って向き合い。
家族や周りの人々、動物、生き物を大切にする。愛を持って接する。
せめて、それだけでも。と意識してきたが、
それさえも、時々、失敗したり、反省したり。
今世で見つけられるのだろうか、、。
見つけられなかったらごめんね、お母さん。
2年間、
時々そんなことを考えながら生活してきたが、やはりなかなか答えが見つからない。
そんなこんなしているうちに、
ついには父までこの世を去ってしまった。
のんびり生きていたら、あっという間に、自分も今世を終える日が来るなあ〜。
自分には何ができるのだろう。
そういえば、昨年のコロナ渦で自宅自粛の時に、
Eテレさんで放送していた番組、「ハートネットTV」をたまたま観た。
認知症の特集だった。
『認知症とともに生きるまち』
すぐさま録画した。
それを先日、改めて見返してみた。
なんて素晴らしい取り組みだろう。
20年前にも、このような取り組みがあったらなぁ。
もしかしたら、母は今でも元気に過ごしていたかもしれないな〜。
ふと、思った。
認知症の母の想い、家族の想い、わたしたちの経験は、
誰かの何かの役に立たないだろうか、、、。
そして、
だんだんと薄れていく、父と母の笑顔と温もりを、
思い出しながら文字にしてみようかな。と。
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