生理とホルモンのお話。
きってもきれない、生理とホルモン。
今日は、女性ホルモンのお話。
「エストロゲン」と「プロゲステロン」
生理の始まりと終わり
最初の月経は通常12〜13歳頃に始まり、その後、思春期が完了して月経が規則的になるまで、さらに2〜3年の間、ホルモンレベルの著しい変動が続く。一方、51歳前後で最終月経を迎えるのが閉経。更年期の前には、数年間にわたってホルモンが変動し、通常は生理不順に加えて血管運動性の症状が現れる。閉経後は、さらに4~5年の間、低レベルのホルモンが変動し続ける。
(E. Anne MacGregorら,2015年)
早いと10歳頃から始まる、生理。
始まった頃は周期も安定せず、体の中ではホルモンが激しく変動している。
ホルモンの変動が安定した形になってきて、生理周期が決まってくる。
そして、40代後半頃からは閉経へ向かいホルモンが変動し続ける、更年期になる。
50歳前後で閉経を迎え、その後数年もホルモン変動が続く。
生理周期
生理周期は、一般的に、28日前後。
生理周期による女性ホルモンの変動を表してみた。
(個人差があるので、必ずしもこの通りとは限らないよ)
生理1日目は、エストロゲンとプロゲステロンの値はどちらも低い。
その後、エストロゲンが10日ほどかけて急激に上昇。
そこからエストロゲンが一旦下がり、プロゲステロンが徐々に上がってきたタイミングで、排卵がある。
排卵後、エストロゲンとプロゲステロンはどちらも上昇。
そして、生理前日に向けて下降していく。
生理周期の4つの時期
生理周期は、【月経期→卵胞期→排卵→黄体期】という4つの時期に分かれて説明される。
女性は1ヶ月に4回性格が変わる、と言われるのは、これ。
それぞれのホルモンの様子が全然違うので、性格が変わったようになるのだ。
月経期
ホルモンレベルはどちらも低い時期。
生理真っ只中。心身の不調が起こりやすい。
受精卵が着床しなかった場合(妊娠が不成立)、厚くなった子宮内膜がはがれ落ち、月経として体外に排出される。
卵胞期
エストロゲンが上昇する時期。
排卵に向けて、子宮内膜が厚くなっていく。
前向きになりやすい。
排卵前後
エストロゲンが低下し、プロゲステロンが上昇する時期。
卵胞から卵子が放出される。
黄体期
エストロゲンとプロゲステロンが上昇し低下する、変化の大きい時期。
厚くなった子宮内膜を、受精卵が着床しやすい状態にする。
イライラしやすく、うつっぽくなることも。
まとめ
私たちの体は、ホルモンの影響を受けている。
ホルモンを鍵に、自分の体に何が起こっているかを知り、それに対処できたり、心構えができたりする。
まずは、知ること。
女性ホルモン以外にも体に影響があるホルモンはいくつもある。
少しずつ、紐解いていきたい。
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