"外国語副作用" の正体(1)
Introduction
お久しぶりです。
今日は外国語副作用について書いていきますよ~
知らない人も多いこの現象。知っておくだけで、学習者自身も学習の過程で感じる違和感への認識に役立ちますし、その周囲の人も学習者への理解に役立ちます。
今日は外国語副作用とは何か簡単に説明します。別の記事では、私の実体験も含め第二言語使用時に起こる4つの脳の現象を書いていきます。
外国語副作用とは
外国語副作用とは、第二言語を習得中の人がその言語を使用しているときに、知的能力が全般的に低下することです。
これは「外国語は難しい」という単なる言語処理の困難やその人が元より持つ知識量の問題とは区別しなければなりません。
原因は脳の働きにあります。処理資源を第二言語の処理に取られるため、同時に行う非言語的な情報処理が困難になるのです。
第一言語との違いは、処理に必要な処理資源量の違いで説明されます。
第一言語の処理はほぼ自動的に行われエネルギーを使いませんが、第二言語は多くのエネルギーを使い処理されます。
第一言語は燃費が良いのです。一方第二言語の使用時は、処理機能に割かれるエネルギーが言語処理に大方使われ、言語以外の思考や計算に使う資源がなくなってしまう、これが外国語副作用です。これにより真の課題に外国語副作用が干渉してうまく結果を出せないこともあります。
第二言語を使っていないときには知的能力は低下せず、後遺症もなく、第二言語が第一言語ほどに習熟していないために起こる一時的な現象と言われています。
外国語副作用は科学的に証明された脳の現象です。
外国語副作用について詳しくはこちらから
第二言語学習中の方に助けとなる記事となれば嬉しいです。
科学実験の証拠やほかの人の体験談を知って、客観的に自分に何が起こっているのか認識し、心的負担を減らしてください。力を抜いてぼちぼち頻度高めに少しずつ続けていくことが最も近道です。
今日はここまで。
つづきは別の記事で。第二言語使用時に起こる4つの脳の現象を書いていきます。
また次回Meglogでお会いしましょう。
~PS~
言語と脳科学の領域の話は面白いです。
言語習得に伴って自分に初めて起こる数々の現象を全て説明できます。
それらを言語習得中に起こる当然の現象として認識し、理論で言語能力を伸ばしていく。そうして不安を抱くよりも楽しむことができています。
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