私
誰もが壊れるくらい
その小さな、脆い手に
強く固く握りしめた
希望や宿命を抱いて
泣くだけで 偉いねって
言われる優しい世界に
産み落とされる
人は愛と欲望が作り上げた
何よりも貴重な造型物で
例え それが望まれた物では
なかったとしても
幕が上がれば物語は
否が応でも 始まってゆく
何事にも出来、不出来があって
完璧とはほど遠い欠陥品も
時として 残酷に同じレールに
並べられ 自分や他人の視線が
決めた優劣に 疎外感を抱く
家柄にも環境にも恵まれた
何不自由ない 家庭に生まれ
それなのに そこに従う事が
どうしても嫌で 堪らなくて
幼き頃から 冷めた目をしてた
私には誰かの所有物として
カゴに閉じ込められたまま
従順に苦笑いを見せながら
生きてく事なんて
きっと 出来なかったんだ
成長の途中で蓄えられる分だけ
蓄えた知恵を存分に使い
後は生まれ持った感性を武器に
自由になる選択肢を選んだ
私を縛り付けていた重たい物の
呪縛からやっと逃れられ でも
たどり着いた先はまた茨の道で
愛されたいと願うだけの乾いた
試練の日々の連続だった
たくさんの罪と罰にも慣れ
居心地の良さが 歪んだ愛を
この頭に染み込ませ
壊れてく この身体は朽ちて
初めての孤独を知った
真っ白なままで生まれ
真っ黒な世界に染まることで
もう綺麗な色には戻れないんだと
身をもって『後悔』を
受け入れた時 少し強くなれた
ただ魔が差しただけだって
誰かに話したとしても
そんなの 自業自得だよねって
みんなが声を揃えて
冷たく笑うのでしょう
それでも 他人は他人でしかなく
自分には関係のない存在だと
どこか 丁寧に線引きをして
器用に境界線を作ってた
真っ黒な色は決して鮮やかな
美しい色には戻せないけれど
鮮やかな色を加え 月日を経て
織り成していく事を諦めなければ
綺麗な色の布を生み出す事は
不可能ではない
そんな 繊細な心を持った
人に馴染めない 罪深き人
だけど 決して それが『悪』ではなく
『正義』なんだと信じて生きてる
不格好でも 生きづらくても
1度始まった人生は終われなくて
それなら 胸張って生きればって
顔を上げてみたら
空は とても 綺麗でした
ゆっくりでもいい
休んでもいい
何かのせいにせず
進め まだ見ぬ未来へ
踵を鳴らし
弾むよう
風をきって 前を向いて
おはようございます。
突然、人生観なるものをつらつら書いて行ったら止まらなくなりました。
小説として一度は半生を纏めてみたりしたのですが、人間って描いてる理想通りの形に生まれてきてその道を疑う事なく進んでゆく事が『お利口さん』と褒められる生き方なのかもしれないけれど、私はそうじゃなく、自ら蛇の道を選んで進んで行って怪我しては小休止して、また歩き出す!そんな人生でした。
波乱万丈って言葉がぴったりかも。
生まれながらの本能的な勘の強さはとても動物的で、それが後にHSP気質と知らされるのですが、生きづらさの中でも『らしさ』を見つけ出して『しんどい』『疲れた』を決して言わない精神だけは誇れるかもです。
この作品は、魔織!って名前に込められた想いだったりします。
地味にそこだけ主張しておきます。
また、添削するのでしょうが、とりあえず作品として残しておきます。
本日も頑張って行きましょう。