「反面教師」と考えている限り、超えられない壁がある
「〇〇してくれなかった親のようにはなりたくない」
「親に△△されて嫌だったので、子どもには決してしないようにしている」
といったお話をうかがうことがあります。
こんなとき私は、Dr. ジョン・F・ディマティーニと高衣紗彩さんからの学びに基づいて質問します。
「親御さんが〇〇しなかったこと(or △△したこと)で、あなたにどんなメリットがありましたか?」
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「メリットなんてないです!」
と即答される方もあれば、
「親を反面教師にして子育てをしています」
と返答される方もいます。
実はこの「親を反面教師にする」。
メリットのように見えて、メリットではないのです。
というのも、「反面教師= 悪い見本・失敗例として自戒の材料になる人物」(*)にするということは、親に対するネガティブな認識が変わっていないからです。
(*)反面教師 - ウィクショナリー日本語版 参照
「親が自分にしたような △△なんて絶対にしない」という決意で過ごす日々は、親に囚われ続ける人生でもあります。
「反面教師」という言葉に現れている、親に対するネガティブな感情を対消滅させるには、親の言動に対する「いい/悪い」という認識をなくす必要があります。
「△△をする親は悪い」「〇〇しなかった親は悪い」という認識を変えないままだと、自分がそれに似たような言動をとったときに「そんな自分はダメだ」とジャッジして、自分に怒りを感じたり、自分を責めたりしてしまうからです。
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ケースで考えてみましょう。
とはいえ、子どもの突飛な言動に思わず大きな声が出ることもあるでしょう。
すると……
自分の母親に対するネガティブな感情が自動的に想起される
↓
自分に対する怒りがわきおこる
↓
そんな自分を無意識に否定しようとして、さらにネガティブな感情が大きくなる
こうして書き出してみると、なんだか辛そうですよね。
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では、ヒステリックに怒られたことに、メリットなどあるのでしょうか?
たとえば、こんなことが考えられます。
・母親がヒステリックになる原因を探った
➡︎ 観察力、洞察力、分析力
・その原因を避けるための方法を考えた
➡︎ 仮説思考力、危機回避能力、リスク分散力
・怒鳴られても気にしない方法を考えた
➡︎ 鈍感力、感覚がフォーカスする先を自在に変える力
・怒鳴られて凹んだ自分を回復させる方法を考えた
➡︎ 精神的回復力、気分転換力、母親以外の人に甘えたり助けてもらえる能力
幼いころから、さまざまな能力を身につける機会を得ていたのです。
もしも母親がいつもニコニコしていて、ヒステリックな声をあげたことなどない子ども時代を過ごしていたとしたら?
こうした能力を身につけることはできなかったはず。
「何が原因かを探って特定して対処する力は、仕事の役に立っている。
うまくいかなかったときでも、なんとかなると考えられる。
そうか。
いまの自分があるのは、母親がギャーギャー言ってくれたおかげだったんだ」
こう思えたときに、母親に対するネガティブな感情が対消滅して、"愛と感謝" が生まれます。
人は、"愛と感謝" の状態にあるときに、本来の自分に戻ることができ、才能全開で生きることができます。
母親を「反面教師」と認識している段階では、この"愛と感謝" には至れないのです。
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幼いころのネガティブな感情を伴う思い出から、ポジティブな面を見出すのは、自分ひとりでは難しかったりします。
「反面教師」という言葉を胸にこれまでがんばってこられたあなたの経験には、 "独自の天才性" が眠っています。
その唯一無二の才能(独自の天才性)を発掘したいと思われた方は、個別セッションをお試しいただければと思います。
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
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