おしゃれをするのは誰のため? 娘から教わったこと
私の娘とは思えないくらい、ヘアメイク、洋服、靴や小物にエネルギーを注いでいる高校生の娘。
週末に出かけるときは、ポイントメイクだけで1時間以上かけています。
巻き髪など、美容院から帰ってきたかのよう。
「今日もかわいいね」
「キレイに巻けてるね」
と感嘆する私に、
「当然!」
と娘は笑い返してくれます。
そんなおしゃれな娘が先日、
「イロチ(色違い)のバッグを買ってほしい」
と言ってきました。
そのやりとりが面白かったので、残しておこうと思います。
違いにこだわる娘から教えられたこと
娘が指定したのは真っ白なバッグ。
数ヶ月に娘のリクエストに応えてプレゼントした、オリーブ色のバッグとまったく同じ形のものです。
その後、娘は別ブランドで、ほぼ同じ形のアイボリーのバッグを自分で買っていました。
私の感覚では、洋服に合わせる色として、白とアイボリーは同じ役割。
だから、娘が欲しがっている白いバッグは、すでに持っているアイボリーのものと同じにしか見えません。
ですが、娘は言います。
「ぜんぜん違うよ」
私「アイボリーと見た目が変わらないから、白を買う必要はないんじゃない?」
娘「(サイトの写真を見せながら)こっちは真っ白、ぜんぜん違う」
私「その違い、誰も気づかないよ」
娘「他の人のことはどうでもいいの。私がこだわりたいの!」
ええ!?
おしゃれって、人からどう見られるか、じゃないの??
・・・あ、あれ?
私ときたら、〈自分軸で生きよう〉を標榜しているにもかかわらず……
こと、おしゃれに関しては、「人からどう見られるか」という〈他人軸〉で考えていたんですね。自分でも驚きました。
価値を置くものは人によって違う
娘にとって、おしゃれを通して表現することは、〈人生で最も大切なこと〉。
私もまた〈表現する〉を大切にしていますが、娘とは表現する舞台が違うんですよね。
〈何で表現するか〉が違う。
娘は メイクやファッションを通じて、
私は 言葉を通じて、あり方・生き様を通じて、
表現することが大好き なんです。
「他の人のことはどうでもいいの。私がこだわりたいの!」
と娘が主張したように、私も文章を書く時には、「人にどう思われるか」を重視していません。
「どうすれば、伝えたいことが最大限、相手に伝わる?」
私がエネルギーを注ぐのはそこだからです。
他の人から見れば違いがわからないところにも、こだわっています。
たとえば、メールマガジン「【自分軸】で自分の人生を生きよう!」は何回も書き直しますし、Facebookにあげた記事ですら書き直したりしています。(それも数日後に気になって)
私がやっていることは、言葉で表現することに重きを置かない方からすれば、「どこが違うの?」レベルのブラッシュアップ。
つまり、私が娘に言った
「アイボリーと見た目が変わらないから、白を買う必要はないんじゃない?」
という言葉は、これとまったく同じことだったのです。
価値を置いているものには、微細までこだわりたい。
そうでないものは、違いがわからない。
娘が改めて実感させてくれました。
どんなことに、こだわりますか?
あなたがこだわっていること、つまり、「誰に何を言われなくても、自律的にしていること」は、どんなものですか?
あなたにとっては〈当たり前のこと〉すぎて、気がついていないことも多いものです。
自分の行動を人から驚かれたことがある方は、その驚きの言葉の中に、価値を置いていることが現れています。
たとえば、
「お財布の中身を毎日整理しているの?」
→お金、整える、などを大切にしている
「バッグの中を見ずに必要なものを取り出せるの?」
→整理整頓、機能性、などを大切にしている
「何人の誕生日を覚えているの?」
→関係性を深める、共に喜ぶ、などを大切にしている
「そんなに本を読んでいるの?」
→情報収集、分析、真理の探究、などを大切にしている
「調味料まで自分で作っているの?」
→健康、創造、オリジナル、などを大切にしている
思い当たることはありますか?
自分を客観的に見るのがポイント
あなたがいつも自律的に行動していることには、あなたが大切にしているものが現れているはずです。
無意識に行動していることが多いので、最初は思いつかないかもしれません。
それに加えて、自分を客観的に見ることって、簡単そうで、難しかったりします。
なぜかというと、客観的に見るだけにすませずに、判断(ジャッジ)をする癖がついているからです。
たとえば、
「内面<外見 という価値観は悪い」
と自分を否定するようなことが、ままあります。
〈人生で最も大切なこと〉を発掘するワークに、素直に正直に客観的に取り組んだ方から、
「他の方がこのワークを取り組むきっかけになれれば嬉しいです」
と感想の掲載許可をいただきました。
最後にご紹介しますね。
ワークを終えた彼女の笑顔は、眩しいばかりに輝いていました。
自分が本当に大切にしていることを心から大切にできるようになる。
私はそのためのサポートをしています。
〈人生で最も大切なこと〉
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