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本・絵本がもたらす自由と豊さ〜橋をかける

世界平和をテーマにお話しする準備をしているなかで出逢った、上皇后陛下のお言葉をご紹介します。

子どもたちが生きていく世界が,どうか平和なものであってほしい

https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/ibby/okotoba-h14sk-basel.html


子どもが生まれてから中学生になるころまで、私には世界に目を向ける余裕がありませんでした。
仕事と家事と育児、日々の生活をまわすだけで精一杯だったからです。

子どもが生まれ,育っていく日々,私は大きな喜びと共に,いいしれぬ不安を感じることがありました。自分の腕の中の小さな生命(いのち)は,誰かから預けられた大切な宝のように思われ,私はその頃,子どもの生命(いのち)に対する畏敬(おそれ)と,子どもの生命(いのち)を預かる責任に対する恐れとを,同時に抱いていたのだと思います。子どもたちが生きていく世界が,どうか平和なものであってほしいと心の底から祈りながら,世界の不穏な出来事のいずれもが,身近なものに感じられてなりませんでした。

国際児童図書評議会(IBBY)創立50周年記念大会おことば(2002年)
https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/ibby/okotoba-h14sk-basel.html


子どもたちが生きていく世界が,どうか平和なものであってほしい』と私が心から願えるようになれたのは、ここ数年(子どもたちが高校・大学生)のこと。

そんな私が「平和につながる活動ができていた」と嬉しくなったのが、こちらのお言葉▼

どうかこれからも,これまでと同じく,本が子供の大切な友となり,助けとなることを信じ,子供達と本とを結ぶIBBYの大切な仕事をお続け下さい。
 子供達が,自分の中に,しっかりとした根を持つために
 子供達が,喜びと想像の強い翼を持つために
 子供達が,痛みを伴う愛を知るために
そして,子供達が人生の複雑さに耐え,それぞれに与えられた人生を受け入れて生き, やがて一人一人,私共全てのふるさとであるこの地球で,平和の道具となっていくために。

https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/ibby/okotoba-h14sk-basel.html


子どもたちが幼いころ、毎日絵本を読み聞かせていたのです。

小学生の成長に合わせて、児童書も揃えるようにしていました。

特に息子は、公文式(プリント学習)を通じて本に親しんでくれていました。

読み聞かせや読書の環境が、子どもたちの自由と豊かさに寄与できているとしたら、こんなに幸せなことはありません。

それ(読書)はある時には私に根っこを与え,ある時には翼をくれました。この根っこと翼は,私が外に,内に,橋をかけ,自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに,大きな助けとなってくれました。

第26回IBBY(国際児童図書評議会)ニューデリー大会基調講演(1998年)
大会のテーマ会「子供の本を通しての平和」
https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/ibby/koen-h10sk-newdelhi.html


確かに!私自身もそうでした。

自分の感情に言葉を与えて味わえるようになり、もっと世界を見たい知りたいという気持ちからチャレンジ精神が育まれたのは、読書の経験が大きかったと思います。

生まれて以来,人は自分と周囲との間に,一つ一つ橋をかけ,人とも,物ともつながりを深め,それを自分の世界として生きています。この橋がかからなかったり,かけても橋としての機能を果たさなかったり,時として橋をかける意志を失った時,人は孤立し,平和を失います。この橋は外に向かうだけでなく,内にも向かい,自分と自分自身との間にも絶えずかけ続けられ,本当の自分を発見し,自己の確立をうながしていくように思います。

第26回IBBY(国際児童図書評議会)ニューデリー大会基調講演(1998年)
大会のテーマ会「子供の本を通しての平和」
https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/ibby/koen-h10sk-newdelhi.html

仏教でいう『縁起』が『橋をかける』と喩えられていて、『平和』のイメージが鮮やかに浮かびあがりました。

大人になってからも、橋をかけ続けることが大切ですよね。

・自分の大切なものはなにか?
・相手が大切にしているものはなにか?
・互いが大切にしているものを大切にするために、自分になにができるか?
・それを難しくしているものはあるか?
・あるとすれば、その制約はどうすれば外せるか?

・「うまくいかなかったから辞める」を理由にするのはなぜか?
・「うまくいきそうになるからチャレンジしない」と考えるのはなぜか?
・何度もチャレンジする人の情熱はどこからくるのか?
・チャレンジする人をサポートするために、自分になにができるか?

本から得た知識をベースに考えたことを実践してみる。
何度でもチャレンジしてみる。
その経験が、本当の自由と豊さをもたらしてくれるように思います。

✼••┈┈┈ しつもん ┈┈┈••✼ 
  あなたは何を思いましたか?
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〈私が私である〉ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏


▼読書の喜びを味わってみませんか?


▼読み聞かせに夢中でした

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『未来の子どもたちのために』と考えて活動している仲間たちと、無料オンラインイベントを開催します。

私は『自分を生きることが世界平和につながる』をテーマにお話しします。

よいよい世界の実現を願う皆さまと、一緒に考える時間にできればと思っています。

午後だけ、夜だけでも、30分だけ、お耳だけの参加も、大歓迎です。
あなたと心を合わせる機会がありましたら、幸せです。

https://resast.jp/events/955242






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