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いもうとなんかいらない

𓅯本日、新刊が発売されました。

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メアリー・ケイはおねえちゃんです。メアリー・ケイは、妹のスザンヌのことを、ときどき好きになれません。なぜって? それは、スザンヌがどこにでもついてきて、まねばかりして、じゃまをするからです。ある日、メアリー・ケイは、そんなスザンヌをだれかにあげちゃおうと思いつきます。本当にそんなことって、できるのでしょうか…?

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『#くしゃみおじさん』『#けんかのたね』につづく、岩波書店の幼年童話の第3弾です!

今回の著者は、異色の作家ロイス・ダンカン。彼女の人生は、まさに波瀾万丈。結婚前〜出産後までは、主に恋愛小説を書いていたのですが、離婚後に、ヤングアダルト向けのホラーやサスペンス作家に転向。いくつもの作品が映画化されるなど、その分野における先駆者となります。ところが、1989年、再婚相手との間にできた末娘を、謎の殺人事件で亡くしてしまい、以来、ホラーやサスペンスが書けなくなりました。その頃から、子どもの本の執筆に傾いていったのです。そして、その間、未解決事件の調査を支援する研究センターを設立し、それが後に、非営利団体「暴力死被害者リソースセンター」となりました。2016年、82歳で亡くなりましたが、2021年に、ようやく事件の容疑者が捕まったのでした。

壮絶…。とても、こんなやさしい文章を書いた人とは思えません。

そして、挿絵は、平澤朋子さん! 今まで平澤さんとは、ジョーン・G・ロビンソンの作品の描き文字などでお世話になりましたが、今回、やっと挿絵でごいっしょできました。平澤さんの表現力、絵のセンス、テキストを読み解く感性は、突出しています。そして、聴く力、柔軟性、素早い対応と、どこを取ってもピカイチ✨各社がこぞって平澤さんに仕事を依頼するのも納得です。

素晴らしい挿絵の数々も、ぜひ、ご堪能下さい。

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