#3子育てしながらの就活【プレワーママ最大の失敗となった私の軸】
妊娠中のお仕事に関する話はこちらです。
子育てしながら就活/私の体験談
娘を出産し、半年を迎えようとした頃、「仕事したいな」と思い始めた。
子育てはとっても幸せな時間だったのだが、空き時間で自己分析やキャリアプランを考えていた私は、仕事へのやる気が溜まり満タンのエネルギーとなり、何かに背中を押されるような感覚だった。
まぁ、私のやる気も虚しく、ここでもまた、たくさん応募してたくさん落ちた。
妊娠中の求職活動と違ったのは、書類選考の段階で落ちるようになったこと。
「新卒の会社数ヶ月で辞めて、派遣社員で少し働いて、半年以上ブランク?続かないね。」
と思われていただろう。履歴書を見たら自分でもそう思う。
一応「出産のため退職」と一文つけたところで、
「乳児抱えているのね、スキルもないし即戦力ともならないなら難しいしね。」
と思われただけだろう。
私が落ちた理由は、小さい子どもを抱えてスキルも職歴もないことが一因だったことは間違いないと思うのだが、それだけではない。
私の最大の失敗ポイントは、
家庭を大事にしながらやりがいのある仕事に就きたいと思っていたことだった。
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(具体的な内容)
"家庭を大事にしたい"
・子どもが病気になったら私が仕事を休んで傍にいてあげたい
・土日祝は家族みんなで過ごしたい
・残業せずすぐにお迎えに行きたい
"やりがいのある仕事"
・頑張ったら頑張った分評価してくれる仕事
・数字の目標に向かっていく仕事
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この両立は、守破離でいうところの破(もしくは離)であり、少なくともこれからキャリアを築いていくヒヨッコの私には高すぎる目標だったのだと今ならわかる。
家庭を大事にするなら、仕事内容に妥協が必要だった。
やりがいのある仕事をするなら、家族(夫と娘)にも協力してもらう覚悟が必要だった。
私はどちらもせず、上手くいかない就活を社会のせいにしていた。
そりゃあうまくいかないよねといった感じ。
残念な結果が届く度に、妊娠初期に感じた黒いモヤモヤが頭にちらつく。
「過去に悩むな!今やるのは誇れるキャリアを作ることだけ!まだ何もできてないのに過去を振り返るな!」
と、何度も何度も喝を入れ、娘の姿を見ては、大切な家族が増えたのだから、と深呼吸して切り替えるようにしていた。
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そんなこんなで1ヶ月くらい頑張ってみた。
いいお返事が来ることは無く、パートでもしようか…と思っていたら、妊娠中に派遣で働いていた会社の社員さんから「会えませんか?」LINEが来た。
会って話をすると、社員さんが抜けるので正社員で働かないか?というお誘いだった。(!)
小さい子どもがいても柔軟に働けますよ、人事と総務の仕事を全てお任せするのでやりがいもありますよ、というまさに私の理想とする内容のお話を頂けたのだ。
魅力的な内容に惹かれ、見て見ぬふりをした部分が大きく2つ。
①年休105日で、平日プラス土曜日出勤あり
②総務と人事の部署が私一人だけ(これまで一人でやっていた社員さんが抜けるとのこと)
冷静になると心配要素盛りだくさんなのだが、当時の私はワクワクとした気持ちの方が大きかったし、なんせ就活に落ちまくっていたので、「こんな私でも働かせていただけるのなら…」という気持ちもあり、翌週には部長面談、社長面談へと進み、無事正社員として入社することが決まった。
「ヒヨッコちゃん!せめて土日祝休みの部分は交渉したら?大丈夫?」
と、あの時の自分にアドバイスしたいものだ。
始まる前は、無理してでもやろうという気持ちでいたって、想像以上にワーママというのは体力と精神力を削られる。だから、最初は緩いところから徐々に仕事量や責任を増やしていくくらいでちょうどいいかもしれない。
特に私みたいに経験もなく、仕事内容すら想像できない状況なのであれば尚更。無理は禁物。
―――それもこれも、今振り返って思えることなんですけどね
そうして私は、生後6か月の娘を保育園に預け、仕事内容に妥協することなく、家族に協力してもらうんだという覚悟もせず、「家庭を大切にしながら仕事も結果を残そう」と意気揚々と入社当日を迎えた。
キラキラした目の私は、この日から人生で一番頑張らなければならない怒涛の日々が始まることを、まだ知らない。
続きます。