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棗の清め方(裏千家茶道)
2020.01.18
棗
棗の由来
抹茶を入れる容器。
ナツメの実に似てるから棗。薄茶器ともいう。
大棗、中棗、小棗とある。
利休が好んだ利休形が基本。
薄茶を入れるから薄型とも言う。
棗の蓋
棗は蓋の上部が命。粉をかけて蒔絵を書く。
棗も茶杓同様、客が手に持って拝見できる対象。
蒔絵(まきえ)
漆工芸技法の一つ。 漆器の表面に漆で絵や文様、文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させる技法。
木で作られたものが基本。蓋を閉める時にピタッと吸い込まれる感覚がする。いいやつは。
蓋の置き方
蒔絵を上にして置く。命だから。
お釜の場合も、取手をいためないように上にして置く。蓋とセットで価値がある。蓋は一品物で代えがない。
抹茶粉の盛り方・すくい方
抹茶子の盛り方
きれいな山型にして盛る。
すくい方
抹茶粉をすくう場所は1時のところ。手に持った茶杓が自然な角度になる。
棗の清め方
1.左手の指でさばいた帛紗をさし、2つに折る。
2.帛紗をさばき、10時から3時の位置まで清める(拭く)。上からと下からと2回やる。この字を書く様に。
3.手のひらを使って帛紗を棗の甲(蓋)へ開いてのせる。5mm前へ出す、戻す。左(10時)へ向けて拭く。
4.帛紗を握りながら右へ抜く。
にじり
膝を擦って前進する。着物なのでお尻があがらないようにする。
重心を後ろにし、指をついて脚の甲を擦る。
お茶を自分で取りにいく。部屋が狭い場合に遠くに置かれる。
薄茶・濃茶
濃茶は点てるではなく、練ると言う。
抹茶粉に対して水分が少なく、ドロッとしてるから。
お茶はいれる人、時によって味が違う。
今日のお菓子
雪うさぎ。
米粉がまわりに付いてる。
牛皮で切りにくい。手で抑えてOK。食べるのは自分だから。