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春の熱、醒めやらぬ儘に

飽和、爆発、春。

飽和、爆発、春。

mol-74のtwo-man tour「harunohibiki」を観に行ってきた感想、こんな感じ。
mol-74もyonigeも大好きだから、本当に最高だったな。

ライブはまずyonigeの演奏から始まった。
けれど「ふ、2人が。あんなに焦がれた2人が。目の前にいるぅぅぅ」と、普通に俗っぽいオタク的な視点から始まってしまった。
10m先にはもう2人がいた。
(いや、もうちょっと近かったかも。)
なんてったって可愛すぎた。

そしてなんか、2人が人間なんだなって、音楽してるんだなって、リアルに感じたな。
やっぱアリーナとかだとさ、現実味がないよね。
大抵当たるのはアーティストが米粒程度にしか見えん距離の番号だし。
もちろんアリーナも楽しいんだけれどね。あれは某夢の国と一緒。体験型のテーマパーク。
それに対してなんだろうねライブハウスの独特のあの感じ。
「呼吸」を感じる。アーティストの、観客の、スタッフの、会場の、呼吸。

また、牛丸さんは、事前に期待していた通りのあの感じの演奏だったのに対して、ごっきんさんは、あんなに体でうたって演奏する方だったんだって初めて知った。
今まで出会ったベーシストの中で、一番好きな弾き方だったかも。
強く激しく、ベースと、バンドと、音楽と踊ってた。

もちろん2人の演奏どちらも大好き。

あと、yonigeとしての「バンド力」を凄く感じた。
これまでの人生の中で、最高にバンドだった。
なんだったんだろうあの一体感。そう、まさに「一体」感だったの。
サポートメンバーが1/2を占めるのに不思議な感じ。
(もちろんサポートの歴は積み重なっているし、しっかり絆があるのは承知の上で。)

ある人が心臓となって、ある人が筋肉となって、ある人が骨となって。
全員がひとつの「いのち」を創り上げているのを目の当たりにした。凄い。
神様は人間を創る時にあんなエネルギーを放っていたのかなぁ。なんて。

そして、どの曲も好きなのは自明の事実なんだけれど、2曲目と3曲目でリボルバーと顔で虫が死ぬを演奏してくれた瞬間、涙が出てしまった。自分にとって、とてもとても大切な曲。

ありがとうございました。本当に。

そしてmol-74の演奏。
yonigeがエネルギーを放出、爆発させていたのに対して、mol-74はずっとエネルギーを空間にためていた感じ。我々はそのエネルギーが、ちりちりと揺らめいている様子を、じっとそっと見守っていたんだと思う。

また、mol-74の最高ポイントはなんといってもコーラスだなぁと。
Gt.もBa.もDr.も全員コーラスして、全員が最高のハーモニーを奏でている。これはそうそう出来ることでは無い。
もちろん個々の声質もあるけれど、バンドがすっごい仲良しなことも影響しているんだろうな。素敵。
あとGt.ほんまに最高、あんな音出したい。

個人的にビックリしたのは、手拍子をする時の感覚過敏がいつもより薄れていたこと。本当にビックリ。
最近は前より酷くなって手首から肘の間のやわやわな所を指先で触れるくらいだったのに、休みながらもめちゃめちゃしっかり手のひらで手拍子した。
音楽が最高だったからか、1人で音楽を享受したのがよかったからか。
理由はわからないけれど最高に嬉しかった。
そのおかげで「%」が楽しすぎた。

2バンドとも、コップにずっと水を注ぎ続けるように音楽を奏でるから、それを掬いあげるのが大変だった。
毎秒、いや毎瞬?
渋谷WWWの空間で音楽が飽和していた。
あんな空間あるんだな。全てが充たされていた。

帰りはお花見をしながらライブの余韻にひたひた。

4/3から社会人
私の、自由に対する果てしない渇望
からからだった自分に、飽和した音楽による自由が染み渡ってきた
自由への第一歩、後押しされちゃったな

2023年のやりたいこととして掲げていた「1人ライブ」が叶ったのが、今日、このライブで本当に良かった